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一関一高附属中学校入試に向けて

2014年1月23日 (木)

一関一高附属中の入学作文試験

22日の県教育委員会議定例会で18日に実施された一関一高附属中の入学者選抜検査の作文について、委員から「難しい。塾に行かないと対応できないのでは」と難易度を疑問視する意見が出された。

168人が受験した。作文(45分)は選択式と記述式各1問で構成。記述式は「(小中学生の)友達に関する意識」のグラフなど三つの異なる資料を活用し、五つの条件に関する考えをまとめる。

条件は段落数や行数の指定のほか、段落ごとに書く内容を細かく規定。例えば「(棒グラフのデーターの差から)小学生と中学生の意識の違いを書く」、2段目は「小と中の意識の違いの理由を(別の)資料と結びつけて書く」、3段目は「(先に書いたことを踏まえ)自分の考えを具体的な経験を基に書く」など。委員からは「塾などで対策をして)みんな同じようなものを書けば、差がつかなくなるのでは」などの声も上がった。《岩手日報1月23日25面の記事より抜粋》

*岩手日報の新聞記事は附属という表記を付属としていましたが、附属とあらためて引用させて頂きました。

塾に対する委員会の批判がにじみ出ている記事である。まあそれはいいとして。小学6年生の児童に対して、附属中学校の問題は毎年難易度があがり、IQが高いか、もしくは塾漬けになって勉強する児童しか合格できない状況になってきていることは、否定できないだろうと思う。

一関附属中学校の入試問題を解いたことがあるご父兄のかたなら分かるかと思うが、小学校の学習内容を完璧に逸脱している。それは悪い意味だけで言っているのではないが、小学校の勉強をしっかりやってきた児童が能力を発揮できる選抜方法というものが、あってしかるべきではないだろうか。

努力タイプの児童を合格させるのではなく、潜在能力の高い児童を欲しいという意図が入試問題からバシバシ感じるわけだが、もう少しノーマルな問題を配置し、小学校の勉強のみで頑張ってきた児童にも、対応できる入試であってもいいのではないかと思う。

毎年上がってきた倍率が、今年は頭打ちになった。敬遠された理由は、間違いなく選抜試験の難しさに起因している部分も多いのではないだろうか。

附属の過去問を見て、受験を控える児童が増えている状況は、附属中学校のあり方としていかがなものだろう。

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2011年1月18日 (火)

一関一高附属中学校入試を終えて

先週の土曜日1月15日一関一高附属中学の入試が終わった。女子は40人の定員に対して80人を少し超える受験者数。男子はそれに対して3倍を超える倍率だった。

僕の塾では受験した全員が男子児童。少数精鋭の元気印の子どもたちが受験に挑んだ。受験の朝、他の大手の私塾の先生方が鉢巻をして一高の正門前に立っていた。受験の日には恒例になった風景である。

実は僕は30年近く受験指導をしてきたが、一度も受験会場で、朝の声かけをしたことがない。手抜きと言えば手抜きなのだろうが、いつも遠くから眺めているだけで校門に立ったことはない。なんか余計なフレッシャーをかけてしまいそうで、塾に戻り神棚に祈願するのが毎年の恒例になっている。

昼ごはんを食べ午後の指導が始まった頃、遠くからパタパタと軽やかな足取りが近づいてきた。塾に入るなり2階に駆け上がってきたのは、受験を終えた二人の子どもたちだった。

「先生簡単だった!」「面接も作文もバッチシだった!」なんとも心強い言葉である。

東京の進学塾で小学生の受験指導をやった時にも感じたことだが、体力のない小学生には受験勉強はキツイはずである。まだあどけない顔には、受験が終わった安堵感がにじみ出ていた。毎年涙腺が危うくなる一瞬である。

中学受験を見守る親御さん方もさぞ大変だったろうと思います。受験生共々様々な葛藤とストレスの日々だったのではないでしょうか。受験には結果がつきものです。しかし努力した結果であるならば、どちらにしても大きな糧だと思います。本当にお疲れさまでした。

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2010年1月27日 (水)

2010 一関一高附属入試問題雑感

一関一高附属中学校の合格通知が先週の土曜日に発送され、入学手続きが昨日26日より始まった。今年は男女それぞれ40名の定員に対し、男子97名、女子78名が受験した。

当初予想された倍率とは裏腹に、附属の受験に対しては慎重な保護者のみなさんの対応が伺われる。僕の塾でも附属の受験を希望し例年にない数の小学6年生が入塾して勉強に励んでいたが、最終的には学区内の通常の入学を選択した児童がほとんどで、受験者数は数名にとどまった。

昨年の受験に於いて様々な弊害が露呈したことも受験者数が伸びなかった原因ではなかったかと思う。

各小学校に於いて児童はいざ知らず、心ない保護者の方々が、どの子が受験し誰が受かり誰が落ちたという情報を事細かにしゃべる方々が多く、非常に後味の悪さを感じた保護者の方々も多くいたようだ。

やはり小さな町のことだけに、避けられない状況のようだ。県庁所在地のような地方都市であれば、匿名性もある程度守られるのだろうけれど、一関のように学年児童数が30名ほどの小学校が点在する地域に於いては、誰が受験するのだろうという興味がおのずと話題にあがる。配慮に欠ける言動も多いのだろうと思う。

自分がどれだけの力があるのかを客観的に模索することは小学生にとっては難しい。今回の一関附属の入試問題にしても、知能指数を見るような入試問題で、国語力のウエイトが高い入試問題となれば、数カ月の塾通いではなかなか対応できるものではなく、まさに幼児からの読み聞かせや読書量、そして作文力が合格の鍵となる。

今年度の一関一高附属入試の問題を分析するならば、すぐに効力を発揮する計算力や暗記力を試す入試ではなく、潜在能力をみる入試だったと言えるのではないだろうか。その点では出題者の意図は評価できるのではないかと思う。

しかしこの入試傾向が続くならば、間違いなく塾通いの低年齢化が進むことも懸念される。一関という小さな町で、受験という競争心を煽る風潮は育って欲しくない。

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2009年9月26日 (土)

一関一高附属中学校の2010年度入学者選抜実施要綱

4月に開校した県立一関一高附属中学校の2010年度入学者選抜実施要綱がまとまった。募集定員は男女各40人と変わらないものの、入学予定者数が定員に満たなかった場合には欠員補充を行う。入学者選抜説明会は10月3日に一関、奥州両市、同4日は盛岡市で実施される。

24日開かれた県教育委員会議定例会で報告された。報告などによると、入学願書受付は12月11日~17日。選抜検査は来年1月16日に実施し、結果通知の発送は同23日に行う。

募集定員は09年と変わらず。男女それぞれ40人。選抜検査では思考力や判断力、表現力など総合的な力をみる適性検査ⅠとⅡ(各45分、各100点)、作文(45分、60点)、5人程度の集団面接(20分程度、40点)を実施し、入学予定候補者を決定する。

今年度は家庭の事情などで男女各1名が入学を辞退したが、欠員募集を行わない方針だったために入学者は78人となっている。9月25日 岩手日日新聞

附属中学校を受験する小学生も、そしてその親御さんたちもいよいよ佳境に入ってきた。インフルエンザの脅威や高校無償化など、入試を取り巻く状況は日々変遷していくが、間違いなく、日々受験が近づいてきている。

作文練習、面接練習と、今後受験対策が塾でも行われていくが、何よりも子供たちが元気さとたくましさを失わないよう、気持ちの良い努力を、サポートしていきたい。

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2009年5月27日 (水)

小学生の心情

一関一高附属中学校が開校し、中学校受験が一関市でも始まった。私の塾でも小学生の在籍人数が前年度の4倍ぐらいになっている。経営的には素直に喜ばしいことなのではあるが、指導にあたっていると考えさせられることは多い。

スポ少やピアノなどの習い事と重複して受験勉強をしている児童が多いゆえ、子ども達の大変さもひとしおである。思わずこっくりこっくりとまぶたが重くなってしまう児童もいれば、疲れた日にいやいや自動車で連れて来られ、憮然としてエンピツを動かす子もいる。

今週の小6の勉強内容はこんな感じである。

分数の計算に入ったので、算数は通分や約分の演習に入った。出来る子には、帯分数を仮分数に変換し引き算をさせるプリントに進んだ。

社会は弥生時代の米作りが終わり、古墳時代に突入した。九州の吉野ヶ里遺跡や静岡の登呂遺跡など、各時代を代表する遺跡の場所確認や、時代を象徴する出土品の復習などをさせた。

理科は空気の成分に入った。酸素が80パーセント、酸素が20パーセント等の解説を終え、オキシドールや過酸化水素水を使う実験演習に入った。

また国語は入試に向けて、グラフや統計を読んで内容分析をする短文問題に入っている。その他に入試に必要な5年次の各教科の復習や漢字演習が加わる。

どうだろうか。小学校の授業を終え、スポ少をして6時過ぎに塾に来る小学生が、上記の内容をぎっしり90分勉強して帰るのである。教える我々も大変だが、学ぶ子供たちはもっと大変である。これが来年の1月まで続くのである。そしてこれが受験勉強なのだ。

先週ミニバスをやっている小6のYちゃんに、「今日は5分ほど早いけどこれでおしまい」と言った瞬間、本当にうれしそうな笑顔をした。その顔には、ようやく塾の勉強から開放される安堵感と、ようやくおうちに帰れるうれしさがにじみ出ていた。

小学生のお子さんをお持ちのお父さんお母さん方、これが受験勉強をしている小学生の心情です。

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2009年1月27日 (火)

一関一高附属中学校の合格発表

昨日1月26日は、一関一高附属中学校の合格発表であった。私かねごんがまた何か過激な発言を発しているのではないかと思ったのであろうか。アクセスの半分以上が、『一関一高附属問題』とか『一関一高附属合格発表意見』等の一高関連の検索ワードで当ブログに入ってきた。

アクセス人数では、このブログの最高記録を樹立した。一関一高附属中学校に対する世間の関心の高さが窺える。

一関一高附属中学校の選抜検査は、去る17日に行なわれた。受験者数は男子112名、女子115名で志願者総数は227名であった。今回の合格者は男女各40名、80名の定員通りの合格者数であった。

県教育委員会による、試験の平均点や合格ラインの発表はなかったが、難関を突破した児童たちが第一期生として4月7日晴れの入学式を迎える。

我が塾でも今月の半ばより、新小学6年生の入塾が始まった。例年の3倍ほどの児童保護者の皆様からの問い合わせが来ている。一関もいよいよ小学生の進学塾への通塾が始まるのだろうか。

かと言ってもやはり我が塾の方針は変わらない。今後とも言葉によるイメージ力周りの世界を秩序立てて認識する能力を育む指導を行なっていきたい。

楽しい小学校生活を受験色に染めることだけは、やってはいけない。

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2009年1月20日 (火)

一関一高附属中学校入試解析

かねごんライブやらIBCテレビさんの塾取材やらで、我が塾であまり話題になりませんでしたが、一関一高附属中学の入試が先週の土曜日1月17日に行なわれました。

入試の前日は、夕方多くの小学生がお母さんと受験会場の下見に来ておりました。当セミナーは一関一高附属中学校から100メートルも離れていません。ゆえに様々な受験の風景が垣間見られます。

20年前、一関一高の生徒さんをメインに大学受験英語の専門塾として産声をあげた我が塾も、現在は高校入試の全教科自立学習型個別指導塾として中学生が7割を占める塾になっています。

我が塾には小学生は通ってきておりますが、本年度当セミナーより中学受験をする児童はおりませんでした。新聞で出題された問題を拝見しましたが、正直に申しまして、なかなかの良問だったと思います。

塾泣かせの、いい問題だったという意味で、なかなかのものでした。単純暗記を試すのではなく、読解力と分析力がメインの今回の入試問題は、思考力の総合性を試された難易度の高い問題だったと思います。

単純な計算ワークや、漢字スキルのドリル演習だけでは対応が難しい論述問題の連続でしたが、日頃本に親しみ、文章を書くことが億劫でない児童にとってはやりがいのある問題だったと思います。

日頃大人の話をしっかり聞き、テレビの報道や新聞の話題に注意を払う日常性が、教科学習と共に必要とされる出題内容でした。今後も環境問題や不況対策、福祉問題に関する論述問題が提示されていくと思います。

そう言うわけで、世の中の問題点や疑問点を小学生なりの視野で論述できる作文力と、科学的分析、社会学的統計学の基本的な読み取り能力が今後要求されていくと思いますが、家族で世の中に起きている問題を話し合う機会を多く持つことが、入試対策の一歩だと私は今回の問題を見て感じたしだいです。

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2008年9月15日 (月)

公立高校一貫校の意識調査

小学6年生を持つ保護者の1割以上が中学受験を考え、このうち4人に1人が公立中高一貫校を第1志望にしていることが、「ベネッセ教育研究開発センター」の調査でわかった。

 各地で公立中高一貫校の設置が相次ぐ中、私立中に通わせる経済的な余裕がない家庭でも、中学受験に関心を持っている実態を浮き彫りにしている。

 調査は昨年12月、全国の公立小学校に通う6年生の保護者1504人を対象に実施。それによると、中学受験を考えた保護者は全体の13・2%。第1志望をみてみると、私立中が60・1%で最も多かったが、これに公立中高一貫校が23・7%、国立大付属中が13・6%と続いた。

 私立中を第1志望にしている保護者に年収を尋ねたところ、全体の19・3%が800~1000万円、30・2%が1000万円以上で半分近くを占めた。塾などにかかる1か月当たりの平均教育費は約6万円だった。

 受験予定校数は、1校と答えた人が25・2%。2校が16・0%、3校が23・5%、4校が19・3%と続き、複数校受験が主流になっている。

 一方、公立中高一貫校を第1志望に考えている保護者の年収は、400~600万円が21・3%、600~800万円が25・5%……と私立志望に比べて低下する。1か月当たりの平均教育費も約2万5000円と、私立の半額以下だった。

 公立志望の場合、受験予定校数も「1校だけ」とした人が全体の87・2%と大部分を占め、私立との併願を考えているケースは少なかった。また、中学受験を決めた時期では、私立中の場合は6年24・4%、5年26・9%、4年24・4%で、早い時期から準備をしているのに対し、公立中高一貫校の場合、6年が74・5%を占め、5年は19・1%、4年は2・1%だけだった。

 文部科学省によると、公立の中高一貫校は各地で設置が相次いでいる。今年5月1日現在で、併設型の公立中高一貫校と中等教育学校は計83校ある。

 中学受験事情に詳しい森上教育研究所の森上展安所長は「従来の中学受験は、経済的に余裕のある親が子供に私立中を受けさせるのが一般的だった。しかし、学費の安い公立中高一貫校が増えたことで、私立中には関心がなかった親も、公立中高一貫校を子供に気軽に受けさせようという意識になったようだ」と話している。(渡辺光彦)

(2008年9月12日 読売新聞)

リンクを貼らせていただいている『りんごアンテナ日記』のりんご先生のブログより、記事の紹介文を拝借させていただいた。我が岩手県でも、来年より一貫校の一関一高附属中学校がスタートする。先ほど一関一高で行われた説明会には非常に多くの保護者の皆さんが集まった。

80名の定員に対して、3倍ほどの250名前後の志願者が予想されるとのこと、初年度の入試は非常に狭き門になりそうである。小学生の受験対策が我が一関市でも始まっている。夏休み、小学6年生を対象にした夏期講習を始めた塾もあったようだ。

我が塾は中学3年生の受講希望者が多く、小学6年生の受験コースを実施できなかったのだが、市内の塾は嵐の前の静けさともいうべき状況で、なかなか手の内を見せてこない。

保護者の方も、どこの塾が中学受験に対して一番重きを置こうとしているのか、正直判断に苦しんでいるのではないかと思う。私も相談を受ける。私は正直さがとり得の人のよい塾教師なので、他の塾の状況やら我が塾の本音を語らせてもらっている。

どのような入試問題になるのか、情報が錯綜し、具体的対策が立てられていないのが実は塾の本音である。私も東京での中学受験指導の経験があるが、現在の私立中学校入試の傾向がそのまま一関付属の傾向にリンクするとも思えない。

さまざまな予想問題集が、受験出版社からサンプル教材として送られてきているが、どうもしっくり来ないのが現状である。東北や関東地区の公立の一貫校の既存の入試レベルに追従すると思われるが、なにぶん初年度であるゆえ、経験と感に頼らざるをおえないのが実状である。

来年一回目の入試が終わってから、一関市内の塾はヒートアップしていくような気がする。言葉は悪いが、1年目の入試は、ガチンコ勝負になるのではないだろうか。入試のテクニック云々ではなく、教科書中心の基礎学力が定着しており、落ち着いて自分の意見を述べることができ、ちゃんとした小学生らしい文章を書ける児童が、合格の切符を手に出来ると思っている。塾教師ならぬベターな意見ではあるが、私の本音である。

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2008年6月26日 (木)

フィ→ルド☆アトラクションズより

 私がよく訪問させていただいているブログの一つに、東京都東村山市の進学塾『フィールドアトラクションズ』http://blog.livedoor.jp/fieldattractions/森園先生のブログがあります。

 受験生を持つ親御さんに対して、実に懇切丁寧なアドバイスがなされているブログで、私も非常に指導者として教えられることがあるブログです。中学校受験に対するすばらしい森園先生の意見が書かれていましたので、中学校受験を希望している小学生の親御さんに、ぜひ一読していただければと思い紹介させていただきました。

 「だめもとで中学校受験を」と考えている方もいるかも知れませんが、森園先生が述べているように、受験はギャンブルでも勝負事でもありません。お子さんに負けの意識を背負わせて、通常の公立中学校に通わせるリスクをもう一度考えていただき、受験対策をこの時期じっくり考えていただきたいと思います。

森園先生のブロブの記事を下記に紹介します。後半の文章は省略させていただきました。『良い受験のために』というシリーズを森園先生がお書きになっています。ぜひ中学受験を考えている親御さんに読んでいただきたいと思います。

2008年06月24日

良い受験のために:その3… 受験はギャンブルでも勝負でもない!

ac2cd76f.JPG5.実は親の言う通りになるのが子供

よく、「子供が親の言う通りにならない。」という声を聞きますが、そう思う時、お父さんお母さん自身のお子様に対しての言葉や、態度を振り返ってよく考えてみてください。
驚くほどお子様は、両親の言うことや、態度を素直に受け入れ、その通りに成長しています。

例えば、「あなたは国語が苦手だから…」と、お子様に何回も言っていると、国語という科目がその子にとって、はじめは一過性の成績不振だったのが、動かしようのない確実な苦手教科として定着しています。
「あなたは頭が悪いから人の何倍も勉強しなければ…」
と、何度も子供に言えば、子供は
「自分はバカだ。人の何倍もなんてできるわけないよ。」
と、すっかりやる気と自信を無くして、自分自身の可能性を信じてがんばることが確実にできなくなっています。
「もし成績が上がったら受験しましょう。ダメなら公立で良いわね。」
と言えば、「公立へ行けば良いや。」と、素直に受け入れてがんばるということをしなくなります。
中学受験に限らず、思春期前の子供は、親の意識を映す鏡のように、素直に親の言動、態度を受け入れています。
保護者の方に、「かわいい子供に良い環境をとにかくプレゼントしてあげたい。」という信念があれば、子供は、はじめはなんとなくお父さんお母さんが言っているから受験するんだろうな、という感覚で受験を意識します。

そして女の子では小5の終わりから小6の初め、男の子だともう少し遅くて小6になるころから小6の夏過ぎくらいでしょうか(もちろんその子によって差はありますが…)精神面での成長が、学習量や学習意欲と歯車が合うときがあって、本当に、カチッと音がするように急にスイッチが入った状態になり、成績という数値を動かすのです。
それまでは、親・教師と子供の我慢比べです。
6.子供をやる気にさせる基礎…成功体験

ひとつの方法としては、小さな成功体験を積ませることです。
次のテストでも良いですし、「次は社会をがんばろう」など、科目を絞っても良い。
やさしい問題集を与えて満点を取らせ、作為的に「成功体験」を作ってしまうことで、スランプを抜け出せることもありますし、前向きな勉強を子供はするようになります。

失敗を責めても子供は決して成長しません。
うそでもいいから小さな成功体験を積ませることで、「自分でがんばる意識」が芽生えます。こんな演出も子供のモチベーションを上げるのに必要不可欠なものです
併願について~受験はギャンブルでも勝負でもありません。
中学受験は、併願作戦の成功失敗によって、大きくその質を変えます。
中学受験は、まぐれ合格はほとんどありませんが、(合格したらしっかり実力がついているのです。)合格できる力があっても当日失敗してしまうこともあります。

併願をきちんと考えてなければ、たまたま失敗してしまった瞬間に今までの全ての努力が水の泡になります。それではあまりにもかわいそうではないですか。
よく、受験がギャンブルや勝負に例えられることが多いようです。もちろん1つの学校の受験という観点からみれば、確実に結果が見えるわけではありませんし、合格者の数が決まっているのであれば1点差で不合格になる子もいる。
そういう意味ではギャンブルや勝負に似た要素を持っているということは否めません。
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2007年11月15日 (木)

一関一高附属中学校入試に向けて   その1

 県立一関中学校(仮称)の新設が本決まりとなり、具体的な入試案が提出されてきました。先月一関一高を会場として開催された中高一貫教育検討委員会の会議を傍聴してまいりましたが、まだまだ考慮しなければならない事案も多くあるようです。

 現在の県立一関一高の定員は1学年240名ですが、うち80名を中学入試で選抜し、男子40名、女子40名を受け入れます。現在小学校5年生の皆さんが一関一高附属中学校第一期生となります。

 保護者の皆さんが一番気になる選抜方法ですが、作文と面接そして基礎学力を試す筆記試験が最終的に実施される見込みです。

 当セミナーには新設の決定を期に、受験出版社より様々なサンプルテキストや資料が送られてきています。また保護者の皆様からの問い合わせも始まりました。小学生の入塾率も、例年より増えております。

 いよいよ一関でも中学校受験がやって来るのかという緊張感と、不安感が正直あります。今まで以上に繊細な心のケアーがこども達にとって必要になることは言うまでもなく、当セミナーとしても、精神面や心のケアーを重視した受験プロジェクトを立ち上げていきたいと考えております。

 一関一高附属中学校新設に対しては、ブログや保護者の皆様との話し合いの中で私なりの意見なり警鐘を発してきましたが、いくら理想的教育理念を熱く語ったにしろ、塾の仕事は子供を合格させてなんぼの商売ではないのかと言われれば、確かにその通りだと思います。塾経営から考えれば中学入試という新しいニーズが増え、生徒の通塾率が増すことは確実です。しかしこども達の負担が増えることも確実です。

 私が思うに、小学生の子供が一生懸命勉強をするのは、自分のためと言うよりはむしろ、親の期待に報いようとしてがんばっているように思います。こどもが一生懸命勉強するのは実は親の喜ぶ顔が見たいからではないでしょうか。

 現在当セミナーでは中学3年生、高校3年生が入試に向け、ラストスパートをかけてきました。精神的にも体力的にも、いっぱいいっぱいの生徒がそれでも合格に向けがんばる姿は、時には痛々しくもあり、指導している私でさえも目頭が熱くなるときがあります。

 進学塾という看板を掲げている以上、 私どもは受験指導のプロです。一度お子さんをお預かりしたからには目標達成のため、厳しい指導もあろうかと思います。保護者の皆様におかれましては、お子さんとよく話し合われた上で決断して下さい。中学受験を希望する小学生を当セミナーで受け入れる場合は、原則として本人とお父さん、お母さん等の同時面談を行いたいと思います。

 だいぶ寒くなってまいりました。受験勉強にいそしんでいる皆さん、風邪にはくれぐれも用心し目標を失わずがんばってください。