一関一高附属中の入学作文試験
22日の県教育委員会議定例会で18日に実施された一関一高附属中の入学者選抜検査の作文について、委員から「難しい。塾に行かないと対応できないのでは」と難易度を疑問視する意見が出された。
168人が受験した。作文(45分)は選択式と記述式各1問で構成。記述式は「(小中学生の)友達に関する意識」のグラフなど三つの異なる資料を活用し、五つの条件に関する考えをまとめる。
条件は段落数や行数の指定のほか、段落ごとに書く内容を細かく規定。例えば「(棒グラフのデーターの差から)小学生と中学生の意識の違いを書く」、2段目は「小と中の意識の違いの理由を(別の)資料と結びつけて書く」、3段目は「(先に書いたことを踏まえ)自分の考えを具体的な経験を基に書く」など。委員からは「塾などで対策をして)みんな同じようなものを書けば、差がつかなくなるのでは」などの声も上がった。《岩手日報1月23日25面の記事より抜粋》
*岩手日報の新聞記事は附属という表記を付属としていましたが、附属とあらためて引用させて頂きました。
塾に対する委員会の批判がにじみ出ている記事である。まあそれはいいとして。小学6年生の児童に対して、附属中学校の問題は毎年難易度があがり、IQが高いか、もしくは塾漬けになって勉強する児童しか合格できない状況になってきていることは、否定できないだろうと思う。
一関附属中学校の入試問題を解いたことがあるご父兄のかたなら分かるかと思うが、小学校の学習内容を完璧に逸脱している。それは悪い意味だけで言っているのではないが、小学校の勉強をしっかりやってきた児童が能力を発揮できる選抜方法というものが、あってしかるべきではないだろうか。
努力タイプの児童を合格させるのではなく、潜在能力の高い児童を欲しいという意図が入試問題からバシバシ感じるわけだが、もう少しノーマルな問題を配置し、小学校の勉強のみで頑張ってきた児童にも、対応できる入試であってもいいのではないかと思う。
毎年上がってきた倍率が、今年は頭打ちになった。敬遠された理由は、間違いなく選抜試験の難しさに起因している部分も多いのではないだろうか。
附属の過去問を見て、受験を控える児童が増えている状況は、附属中学校のあり方としていかがなものだろう。
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