今昔物語
頭が悪くて、家にお金があるボンボンが私立高校に通うってぃのが、僕らの頃の私立高校の世間の評価。
その観点からすると、僕も私立高校だったので、頭が悪くて家が豊かってことになるわけだけれど、残念ながら違っていたね。頭が悪いというのは当たっていたけれど、我が家にはお金がなかったね。
故にバイトと奨学金で3年間授業料を払い続けた。その後3流の私立大学に行ったわけだけれど、そっちも奨学金とバイトで4年間授業料を払い続けた。
大学進学を決意したのは高2の後半。もちろん国立大学など入れるわけがなかったので、入れるのは私立大学。問題はお金。
特別奨学金をもらうことなしでは、進学は全く無理だったので、担任の先生に相談した。高3になって前期中間そして期末のテストでオール5だったらギリギリもらえるかもとの話だった。
高校1年の時はプチ不登校をしていたし、退学届けを2度も高校に持って行った経緯があったりして、間違いなく印象は良くなかった。どう考えても成績でアピールするしかなかった。
今では75点以上が評価5だけれど、当時は85点以上が5だった気がする。全教科85点以上。それが大学進学のための僕の第一関門だった。
所詮私立高校なので、進学校のような難しい定期テストではない。しかし体育や音楽を含めて全てにオール5は、ハードルが高かった。
高2になって受験を意識して文系科目の受験勉強は少しやっていたので、国・英・社は何とか頑張れたけれど、数学と理科はきつかった。
結果から言うとなんとか2回の定期テストでオール5をたたき出して、特別奨学金の審査をパスすることが出来た。
でもね今思うとあの頃は楽だったと思う。ひたすら勉強さえしていればよかったのだから。
大学に入ってから今日まで、ずっと僕の胸に去来してきたのはお金のこと。
どうやって支払い日に間に合わせようか。どうやってお金の都合をつけようか。そんなことばかりに悩ませられてきた人生だったね。確かに頭も禿げるよね。
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