いつからか悟ったこと
僕ら人間は、持って生まれた宿命みたいなものを背負わせられているんじゃないかと考えるようになったのは、僕が中学の時。
百姓の倅に生まれた人間と、両親が教員をやっている家に生まれた人間は、当然のことだけれど、色んな意味で環境が違う。
同級生がピアノを習い、英会話を勉強している時に、耕運機にしがみついて田んぼを耕していた僕は、どう見ても環境が違っていたし、生きる眼差しが違っていたと思う。
僕が見つめていた未来は貧困からの脱却だったし、教員や公務員のもとに生まれた同級生たちが見ていた未来は、確かな安定の道のりだったと思う。
肉体労働とデスクワークは全く違う。僕はその二刀流で生きてきたわけだけれど、きっと僕の深層心理が求めた人生だったんだろうと思う。言葉を変えれば魂の希求。
頭脳労働と肉体労働のバランス感覚のなかで、僕という人間のキャラクターが培われてきた。バランス感覚と言う言葉を使ってしまったけれど、正確に言えばカテゴリーライズされない労働者と言った方がいいだろう。
今日も高校に行く前に朝1時間以上草刈りをした。そして高校で4コマ授業をし、塾に来て2クラス分の期末試験の採点。夕方4時から8時まで、小学5年生から高校2年生まで、8名の個別指導をこなし夜9時半に帰宅した。毎日こんな感じである。
自慢じゃないが僕は立派な高齢者だ。2年前までは、これに加えて中学生の卓球のコーチングと母のプチ介護をやっていた。
そして僕が悟ったことは、多忙な人間はお金がないと言うことである。悟るのが遅すぎたな・・・・
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