年金をもらう年まで第一線で仕事をしていようとは思わなかった。
普通の高齢者は、年金を貰うようになったから、仕事を引退しようとか、軽いパートの仕事にしようとか考えるのだろうけれど、国民年金受給者の僕は、仕事の量を減らすことも出来ないし、質を落とすことも出来ない。
年金だけでは生活が成り立たない。もらう国民年金だけでは軽トラのガソリン代も捻出できないし、固定資産税等の税金も払えない。故に来年度もフルに私立高校で授業をこなさなければいけないし、塾もやめられない。休む暇はない。
昨日は施設に入居している母の誕生日だった。仕事がいっぱいで行けなかったので本日、ケーキを買って見舞ってきた。前回は僕を認識出来ず、キョトンとしていたが、今日はすぐ息子だと認識できたようで、ケーキを美味しそうに食べてくれた。
おばあちゃん何歳になったのと尋ねると、100歳と言う返答。10歳以上サバをよんでいる。
僕には老人ホームのひだまりの中で、のんびりお茶をすする日々は来ないだろうなと思う。いや来て欲しくもない。倒れるまで働く覚悟だ。
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