17年前の10月16日に書いたブログ記事
※この文章は2007年の10月16日にアップしたブログ記事です。17年も前の昔の記事です。自分で言うのもなんですが、よく書き続けてきましたよね。
私どもの塾は、県立一関一高のすぐ前にあります。そしてその一高の敷地から100㍍も離れていないところに、私立一関修紅高校があります。今年1月~3月までの短い期間でしたが、修紅高校の1学年に、臨時講師として国語を教えました。
春期特別課外の最終日に、特別進学コースの生徒の皆さんにお話しした内容を直接話法で表現させて頂きます。「高校に入って、1年が終わろうとしているけれど、振り返ってみてどうだろうか。ちょうど去年の今頃、高校入試が終わり、残念ながら県立高校に入れずやむなく、この高校に入った者もいるだろう。又、スポーツ特待生で夢と希望にあふれこの高校の門をくぐって来た者もいることだろう。
今日は、君たちに、私立高校で学ぶ意義について話をしたいと思う。 将来何かの役に立ってくれればと思う。
実は私の塾に通っていた、一関一高の女子生徒のことで、ちょっと話してみたいと思う。ちょうど10年前の事なんだけど、塾の教室で彼女が友達と話していたことなんだが、こんな発言をしたんだ「こうやって無事、一高に入れてよかったね。受験の時は本当にびびったよね。だってさ、もし落ちていたら私修紅だったじゃない。天国と地獄よね」
私はめったに生徒に手を挙げるということはないんだけど、その時ばかり平手で彼女の頭をなぐっていたね。そしてこう言ったんだよ「おまえな、確か大学は教育学志望だったよな、おまえみたいなやつが、先生になったら迷惑なんだよ、さっさと道具まとめてこの塾から出て行け」
彼女にしてみたら、ちょっと口がすべった事なんだろうけど、人間を学力で見下す彼女のその意識が私には許せなかったんだよ。
後日、彼女から謝りの言葉をもらった。そして卒業するまで、塾に来てくれて、みごと国立大の教育学部に入れた。そしてね彼女は、何を大学で専攻したと思う?障害児教育だよ、今は養護の先生をしてがんばっている。みなさんどうだろう。自分が上にいると思っている人は、下の者を見下してしまう。でもそう言う人って本当の幸福を手にするだろうか。
気づきがないと大変なことになるんじゃないかな。彼女は気づいたんだと思うんだ。
君たちが経験した悔しさとか、劣等感だとか、もろもろのものが、決してマイナスではないと思う。この中で先生を目指している者もいるはずだし、将来企業で上に立つ者もきっといるはずだ。 わずか15歳という年齢で、中学生を選別してしまう社会が決していいはずはない。 けどね、やっぱりこれが現実なんだよ。もしこの一年振り返って、なんかぐちってたな~とか、もやもやしてたな~とかあったらさ、ちょっと意識をチェンジしてみようよ。人は他者をいたわってあげるとそれが何倍にもなって返ってくる。逆もしかり。人をさげすんだりしていると、それも何倍にもなって返ってくる。こうやって私学で学んでいくことは、公立に行っている圧倒的に多くの高校生より、違う視点でものが見えているってことなんだよ。
それが君たちの強さだって、きっと将来わかると思うよ。
短い間だったけど、授業を聞いてくれて、ありがとう。
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