熊による被害が止まらない
妻と近年毎年行く温泉に北上の瀬美温泉がある。あろうことか、その温泉の従業員の方が、露天風呂の掃除中に熊に襲われ亡くなった。ご遺体は熊によって50メートルほど山の方に引きづられていたらしい。
今年は山のどんぐりが凶作で熊の食糧が少ないため、里山に下りて来るのだそうだ。
熊が人間と接触する場所に現れるのは、ソーラーパネルのせいでもなく、里山に果物が増えたからでもなく、以前にも書いたように、頭数が猛烈に増えているのである。
直接の要因は東日本大震災による、福島原子力発電所のメルトダウンだ。
熊の胆は一頭あたり20万〜30万円ほどで取り引きされてきた。狩猟家は現金収入を得るために法規制を破ってまでも熊を捕獲していたようだ。つまりは撃ち殺す熊の頭数のごまかしてと言うことだが。故に熊の頭数は激減して行った。
ところが、東北の山々が放射能汚染に晒され、動物たちも被曝した。特に肝などは放射性物質が濃縮してたまる。故に震災後、熊の胆が買い取られなくなった。
狩猟家たちは熊撃ちをやめた。そうしているうちに彼らは高齢者になり、次の世代へのバトンが渡らないまま、時は過ぎ、誰も鉄砲を担いで山に入らなくなった。熊は増加した。
震災前までの50年間、熊が町に下りて来るなんてことは一度もなかった。若い頃何度もいろんな山に単独で登ったけれど、熊の気配を感じたことなど一度もなかった。
ところが昨今は、ちょっと奥まった神社などに行くと、熊の糞が落ちていたりする。怖くておちおち神社も行けない。熊の駆除を真剣に考えなければならない時に来ているようだ。
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