塾の一期生は今年52歳
時々卒塾生が塾に寄ってくれる。実家に来たものですからついでに寄ってみましたなんて感じで。
皆な立派な父親なり母親になった。塾の一期生は今年52歳になる。
先生全然変わらないですねと、言ってはくれるのだが、そんなはずはない。僕は十分歳を取った。
35年という歳月は、長いようであっと言う間だった。過去の名簿ファイルを整理していると懐かしい生徒の名前が出てくるのだけれど、思わず時が止まってしまう。
僕は出来が悪い生徒に教えるのは得意だけれど、めちゃくちゃ優秀な生徒は正直苦手かも。入塾の申し込み用紙の志望校欄に、東京大学とか慶應大学なんて文字をみると、どきどきしてしまう。
自分がアホガキだったがゆえに、勉強が出来ない生徒の苦悩は手に取るように分かる。しかし秀才タイプの生徒への対応がどうもギクシャクしてしまう。
僕が俗に言う優秀な人間だったならば、塾の先生はやっていなかったと思う。こんなきつくて儲からない仕事をチョイスしたのは、やっぱり自分がアホガキだったからだと思う。
でもね負け惜しみじゃないけれど、塾教師は楽しかったね。誰にも制約を受けることなく、自分がやりたいようにやってきたからね。
一関では個人塾は消えて行くことはあっても、新たに立ち上げる方はいないだろうね。この少子化はもはや止められない。
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