子どもは親にされたことを子どもにしてしまう
僕は、このタイトルに書いたようなことは稀であって、親にされた嫌なことは子どもにはしないだろうと若い頃思っていた。
ところが親に虐待された子どもは、自分が親になった時にやはり自分の子どもに対して虐待行為に出ることが多いらしい。
普通自分がやられて嫌だったことはしないと言うのが僕の常識だったのだけれど、自分がやられたから子どもにもすると言う行為は、勉強不足の僕には謎だった。
なぜ虐待は連鎖するのか。精神障害のような遺伝的なものなのか、もしくは刷り込みのような行動規範として、そのような行動を体得してしまうのか、かつていろんな文献を読んで考えたことがある。
幼児期に親に与えらる言語行動は、善悪の関係なしに子どもは模倣する。ただそれだけのことだそうだ。僕はすらっとここに書いたけれど、実はこれが子どもの能力や性格形成にも言えることなのだ。
親の言動が子どもの人生を決める。
勉強しない子どもに、なんで勉強しないんだと愚痴りながらくだらないテレビ番組を見て酒を飲んでいる親。
親戚にお金を借りたけれど嘘ばかりついて返さない親。それを見ている子ども。
平気で人から借りたものを返さない生徒。嘘をつく生徒。頭にくるとすぐ暴力を振う生徒。その原因はほぼ親にあります。でも現在の教育現場では口が裂けてもそのことを親には言えません。
学校の教育が悪いからうちの倅がこうなったんだろうが、と言われるのが火を見るより明らかです。
僕らの仕事は家庭に介入できません。金八先生のようなストーリーはあり得ません。余談ですが、学園もののドラマがヒットした年は学校が荒れるそうです。ドラマの中の先生像がひとり歩きし、学校の先生がしょうもない普通のおっさんやおばさんに見えるからです。
しょうもない普通のおっさんやおばさんでいることが大変な世の中なんですがね。
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