さよならは別れの言葉じゃなくて〜♫
来生たかおさんの曲を僕は夏になるとなぜか聴きたくなる。この『夢の途中』
夏には多くの親戚が田舎の実家にやって来る。祖父は5人兄弟、父も5人兄弟なものだから、僕が小さかった頃の我が家はお盆ともなると、まるで民宿のような賑わいだった。
楽しく過ごす時間はあっという間に過ぎて、別れはやって来る。兄弟のいない僕にとって、波のように押し寄せて来て、そして去って行く夏の賑わいの後の静寂は、まるで秋風が吹き始めた海水浴場の砂浜のようだった。
僕が夏祭りも花火大会も好きじゃないのは、終わった後の虚脱感と言うのか、寂寞とした時間が苦手なのかもしれない。
学校がなくなる夏休みは、兄弟のいない僕にとってとても長く感じた。夏休みなんか無ければいいのにと思っていた気がする。牛の世話も畑仕事の手伝いも、小学生の僕には楽しいものじゃなかった。本を借りて来て本ばかり読んでいた。
確か3年生か4年生の時だったと思うけれど、岩手県児童多読賞とか言うやつで新聞に載った気がする。1年間で一番本を借りて読んだ児童に云々というものだった。
のんびり本が読めたのもこの時ぐらいまでで、この後父が大変なことになって、それ以来本との別れが高校1年まで続く。
勉強が出来るのも本を読めるのも、落ち着いた安心出来る家庭環境があってこそなのだと言うことを少年だった僕は痛感したね。
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