若者たちの結婚観
結婚適齢期を迎える若者たちの三分の一は結婚をしない。そして結婚したカップルの三分の一が離婚をする。結婚というイベントが希薄化している日本社会は大切な何かを喪失してきてしまった。
高校生や大学生と話をすると、女子はめちゃくちゃ結婚願望があるのに、男子学生はさっぱりだ。結婚が面倒くさいと言う。
そう言えば、成人式でのアンケートなのだそうだが、20歳まで女性と付き合ったことがない成人男性が8割りなのだという。
付き合いがないということは・・・、そういうことなんだろうけれど、正直驚きだ。
学校帰りに手を繋いで帰る高校生のカップルが目につくので、それなりに青春を楽しんでいるんだろうなと思っていたら、ごく一部の現象であって、若者たちの恋愛は困難を極めているようだ。
結婚願望が希薄な男子が多いということは、将来に於ける少子化の問題は、ますます深刻さを増すわけで、由々しき問題だ。
先日中学生が、誰々が付き合っているとかいないとかで盛りあがっていたものだから、「付き合うってどういうこと?」と思わず聞いてみた。
うん~メールをやりとりしたり、ラインで連絡をとりあうことかな。
メールのやり取りが付き合うことでは、人間関係の構築はやはり難しい。
現代の若者は、生の感情に向き合うことが苦手だと言われている。一見悟ったような言動を見せるのだが、単なる臆病さの裏返しなのではと言う指摘もある。
バーチャルな世界でしか、自分の感情を発露出来ない若者が増えているとしたら、確かに恋愛は難しいだろうなと思う。
結婚をしたくても相手がいない。お金もない。子育てが出来るような家もない。ないないづくしの状況下でどうやって結婚すればいい。そんな声が聞こえてくる。
給料が低くて物価が高い。税金も容赦なくやって来る。自分の生活どころか親が病気になれば時間もお金も吸い取られて行く。
これに解決策を提示出来る政治家もいない。そうならないように一生懸命勉強していい大学に入りなさいという輩もいるが、そう言った言葉が虚ろに響くことがあっても、若者たちの背中を押す力にならないのが、今の日本の経済状況だ。
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