ひとりっ子の処世術
ゴールデンウイークの子どもの日も過ぎ、またいつもの日常がはじまった。先日自宅から宮城の六日町まで買い物に行ったのだけれど、30分の道のりで、鯉のぼりを立ててた家はわずか3件。少子化の嵐を感じぜにはいられなかった。
昔は子沢山が多かったが、還暦を過ぎた僕らの世代で、一人っ子というのは珍しい。何を隠そう僕は一人っ子の長男だ。
小学校の時は学年で僕一人。中学の時は280人の同級生が居たが、一人っ子は10人もいなかったと記憶している。本当に珍しい存在だった。
一人っ子なので兄弟喧嘩の経験などもちろんないし、兄弟で何かを比較されるということもななかった。
小さい頃から一人遊びに慣れ親しんだものだから、孤独癖があり(笑い)、自己中心的でかなり身勝手なところがある。おやつを出されても取り合うということがないので、のんびりしてマイペース。一人っ子である僕から言わせてもらえば、一人っ子はかなりの奇人である。
そして最近その奇人が増えている。自分が一人っ子なものだから、一人っ子の醸し出す雰囲気や行動心理は、重々承知している。一国一城の殿様でありお姫様である一人っ子は、独裁者であり、そうじゃなければ風見鶏だ。
頼る姉妹や兄弟がいないものだから、権力者の傘下に入りたがる。しかしそこは一国一城の主、拒絶されれば、家族の溺愛と我儘で培った反撃力で撃退する。言ってみればやっかいな存在だ(爆笑)。
やっかいな存在だけれども、長所も少しある。大人の中で一人成長するものだから、年長者に対する洞察力にたけている。そういう意味では、学校の先輩や会社の上司にかわいがられる傾向がある。
何度も言うように殿様でありお姫様なわけで、それなりの気品は備えている。一人っ子は能力以上に評価されることが多いのだが、それが勘違いだと分かった時のダメージも大きい。
いい意味でも悪い意味でも親の期待をすべて背負って生きる存在なので、2番目や3番目のような自由な羽ばたき感がない。従って結婚や就職のような一大イベントの決断が、どうも苦手で優柔不断なところがある。
60年以上一人子をやってきた僕に言わせれれば、一人っ子は孤独癖があるので、早く結婚をして、子どもを早く作ったほうがいい。
あまり一人っ子にこだわることもないのでしょうが、今日はちょっと僕の思う一人っ子の世界観について書いてみました。あしからず。
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