サーカスで食っていけるんじゃないかと思うほど綱渡りが上手くなった
35年前、父が亡くなって実家に戻って来た時に、我が家が所属する集落の件数は80個ほどだった。それが35年経た今は70件ほど。そのうち高齢者だけの家は20件ほどになっている。
地方はどこもかしこもこんな感じだ。50歳を過ぎた独身者が農業を営んでいる。農家に嫁は来ない。
なぜ来ないのか。問題が生じるのでここでは書けないが、人間関係とだけ言っておこう。
子どもが生まれない。若者が定着しない。地方経済は活性化せず、街はシャッター通りとなり、人口は減るばかりだ。
ちなみに僕が卒業した小学校は統合で消えた。僕が中学に入学した当時全校生徒数はほぼ1000人だったが、現在は統合しても300人くらいしかいない。単純に計算して半世紀で子どもの数が三分の一に減った。
そんな町で塾を営むのは奇跡に等しい。35年間頑張ってきた自分を褒めてあげたい(笑)。
ここだけの話だけれど、昨年度35年間で初めて決算が赤字になった。生徒数の減少もさることながら、光熱費等の高騰が大きな原因だ。
機械を自分で修理したり、自宅のリフォームや修復も自分でやってきたので、少ない収入ながらなんとか生活を維持してきた。おかげで借金やローンはないけれど、蓄えもいっさいない。35年間ずっと綱渡りの生活だった。サーカスで食っていけるんじゃないかと思うほど綱渡りが上手くなった気がする(笑)。
その綱渡りを可能にしてきたのが身体の丈夫さだった。丈夫な体に感謝しか無い。
今日高校の授業中に、「先生何歳なんですか?」と聞いてくるから、今度の誕生日が来て65歳だよと答えたら。うちのおじいちゃんと同じなんですか!50歳くらいにしか見えない!と驚いてくれた。テストの時は平常点をあげたいと思う(笑)。
当塾のホームページはこちら☞➡大験セミナー
« アラハバキ神の考察(再掲載) | トップページ | 天才は天才がゆえに孤独かもしれない。 »
コメント