不条理を考える
アルコール依存症の方やギャンブル依存症の方がいるように、仕事依存症の方がいる。
いずれも家庭崩壊や子どもの教育崩壊に繋がって行く。本人たちが気づかないうちに、病巣は拡大して行く。
共通するのは逃避と言うワードだ。自分が守らなければならない状況から逃避するために、違うことに夢中になる。そしてその違うことを正当化する。
俺はお前たちのために休みもなく働いているんだ!このフレーズも逃避。
会社勤めも頑張らなきゃいけないし、家庭のこともやらなきゃいけない。家庭を持つってそう言うことなんだね。
そこでだ。僕の個人的な意見だけれど、会社や家庭って不条理なことが頻発に起きるわけよ。
学校教育でその不条理の免疫を作るのが部活での先輩後輩の関係だったり、勝負にこだわる暗黙のしごきなわけ。
そして大学の受験勉強も不条理の代表選手だね。あんなにどうでもいいことを必死に暗記しても、そのほとんどが受験に出ないのよ。覚えたことが100としたらそのうちの18個くらいなわけよ入試に出るのは。
で今は、部活が強制じゃなくなったでしょう。それに大学入試も推薦が主流になって、受験勉強をすることもなくなってきたよね。これってちょっとまずい傾向だと思うわけよ。
自慢ぽく聞こえたらごめん。僕は朝8時に家を出て高校に行って授業して、そんでもって夕方から塾の指導が始まり、終わって帰宅するのは夜10時。そんな中でも草刈りの検査が近づいて来ると夏は4時半から休耕田の草刈りをするわけよ。還暦を過ぎた僕がだよ。
僕はそれでも家族とは一応しっかり向き合ってきた(つもりだ)。故に離婚もされず妻は40年近く僕の妻をやってきてくれた。
部活や受験で遭遇した不条理を乗り越えて来た自信は大きと思うな。
今も忘れない高校時代の思い出がある。高校1年の時だったね。部室に行ったら3年生の先輩にタバコを買ってきてと言われた。外は土砂降りの雨。
確か先輩はセブンスターだったよなと思い雨の中セブンスターを買ってきたら、先輩いわく、今日の天気はセブンスターの気分じゃないんだよな。ハイライトを買ってきてと、のたもうた。
自腹を切ってハイライトを買ってきたのは言うまでもない。1年生にとって部活の先輩は神様同然。先輩が右と言えば右だし、左と言えば左なわけよ。
そんなことを経験してくると、会社の先輩の無理難題は屁でもないね。
僕が塾業界にデビューした頃の上司たちは、全共闘世代。ヘルメット被って、火炎瓶を投げて機動隊と衝突した連中。まともに学校の教員なんかやってられるかみたいな輩が多かった。
東大の受験がなくなってさ〜なんて話を何度聞かされたか。
やばい。不条理の話を書き始めたら止まらなくなってしまった。今の時代本当に制約が多くなった時代だ。でもいくら行動や言葉に制約をかけても、各自の精神性や価値観に制約をかけるのは無理だと思うね。
不条理に打ち勝つには、やっぱり経験が最終的には必要かな。
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