塾の利益はないけれど塾の神様はいる気がする
34年間学習塾を営んできた。これと言った利益はでなかったけれど、不思議と赤字にもならなかった。
塾経営の前半は農業とバイトでしのいできた。息子たちが義務教育を終え教育費がかかるようになってから、市内の私立高校から講師の声がかかった。そうでなければ塾を辞めて土木仕事でもなんでもやらなければならなかったけれど、本当に助かった。
塾の家賃、光熱費、電話代、駐車料金、そしてガソリン代を支払うと頂いた月謝はほぼ飛んで行く。この冬の季節自宅の灯油代が月5万ほどかかるのだけれど、正直行って塾の売り上げが一番多いこの時期でも、塾の利益はこの灯油代を支払って完全に消えて行く。
生活費における食料費等は、高校の講師代でまかなっている状況だ。それ以外は息子達に支払ってもらっている。
かつて塾を辞めようとした時があった。明日大家さんに物件を返す話をしようとしていたその日に、卒塾生がやってきて「先生の塾のおかげで教師になることが出来ました。先生この塾やめないで頑張ってくださいね」と言われた。僕はタイミングと言い、言霊といい、神様が遣わしてくれた卒塾生だと確信した。
それ以来20年ほど塾を続けてきた。今はやめようとは思わない。自動車を運転出来るうちは寺子屋を継続したいと思っている。その前に死んでしまえば別だが(笑)。
塾の神様に言わば身体を預けている。この寺子屋の行く末はまさに神のみぞ知るである。
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