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2025年1月13日 (月)

因果応報

豊な暮らしの陰には、その豊かさをもたらすべく犠牲になっている国や地域や人がいる。例えば日本の平安時代の貴族の華麗な生活の支えたものは、紛れもなく虐げられた農民たちであった。

現在でも多くの搾取が発展途上国で行われている。世界経済の発展は発展途上国の抑圧を土台にして成り立って来たと言っても過言ではないだろう。

誰かがお金を手にすると言うことは、誰かがお金を失っていることに他ならない。本当は全ての人々がwin-winの関係を保てればいいのだけれど、どうも世界はそのようには成り立っていないようだ。

歴史を俯瞰してみるとわかるが、未来永劫栄えた帝国も国家も存在しない。栄華を極めた文明は必ず滅びる。

それは慢心が崩壊を招く。そして敵対心によって滅亡して行く。

僕は少年だった頃、金持ちで横柄な大人が一番嫌いだった。朝から夜遅くまで働いているのに貧乏な人がたくさんいる。一方何の仕事をやっているのかわからないけれど、高級車に乗り平日からゴルフをやり酒を飲む輩がいる。

僕は誓った。人を雇うような仕事はやるまい。人に使われるような仕事もやるまいと。故に農業と寺子屋を1人でやってきた。

人生のもしくは輪廻転生の因果応報から解脱したかった。

しかし常に僕をその解脱から遠ざけてきたのは、お金や欲望だった。霞を食べて暮らせるわけではなし、守るべきものがあまりに多かった。

でもお金以外は何も信用しないと言う人間だけにはなりたくなかったですね。


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