突然の感情に
妻と塩竈神社に参拝した後、塩竈市内でラーメン屋さんに入った。僕らが席に着いてみそラーメンを食べていると、2歳くらいの女の子を連れた若い夫婦が向かいのテーブルに席をとった。
女の子はラーメンを待つ間、僕がラーメンを食べているのをじっと見ている。だいぶお腹がすいているようだった。
ラーメンがその子の前に運ばれてきて、最高の笑顔を浮かべて「やったー」と女の子が叫んだとき、突然僕の感情にスイッチが入って、涙がこぼれそうになった。
妻の手前、ラーメンを食べながら泣く爺いというのも全く様にならないわけで、胡椒が目にしみてなんて言ってごまかしたわけだけれど、幼子の純真さにハートを鷲掴みにされ持って行かれた爺いであった。
休日に幼な子が両親と一緒にラーメンを食べに来ると言うありふれた日常の光景に、僕は自分自身が忘却していた何か大切なものを思い出してしまったのかも知れない。
一杯のラーメンにあれほど感動したことがあっただろうか。あんなふうに喜びを素直に爆発させたことがあっただろうか。
と同時に、あんな感動をかつて見せたであろう息子たちの過去さえも忘却していた自分がいた。
味噌ラーメンが塩ラーメンの如くしょっぱかった。
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