脳みそを欺く方法
中学時代も高校に入ってからも英語が全くダメだった僕が、大学で英文学を専攻し29歳で大学受験の英語専門塾を一関で開校した。これには中学時代の同級生たちも中学時代の先生もびっくり。
冗談で、僕の守護霊がイギリス人に代わったんでなどと言っていたが、今になって思うと、自分に対するイメージの変革がうまい具合になされたのではなかったかと思う。
中学時代の英語の授業はつまらなくて全く面白くなかった。やる気も失せた。何がハワーユ、ファインサンキューだとぐう垂れていた。同様に高校の英語も悪いけどout。
高校2年から大学の2年頃まで『100万人の英語』というラジオ番組を聴き続けた。色んな英語のトピックがあって面白い番組だった。同時に番組のテキストも安価で手に入れることが出来たので、出てきたフレーズなどを繰り返し声に出したりしていた。
英語を教える仕事に就いてから、同僚のアメリカ人先生に、発音がいいね。留学したことあるの?などと言われたのは、聴き続けたラジオ番組のおかげだと思っている。
さてタイトルに脳みそを欺く方法と書いたわけだが、大学を終えて奇跡的に大手進学塾に採用された時に、研修の一環としてベテランの先生方の授業を見る機会が何度かあった。
その進学塾では僕は社会を担当することになったのだけれど、英語の授業も拝見させて頂いた。
目から鱗、塾の先生方の英語授業が面白いのである。そしてわかりやすい。その時僕は開眼してしまった(笑)。
僕が英語が出来なかったのは僕だけのせいじゃなかったんだ。あの教え方じゃ僕は理解出来なかったな〜という想いが渦巻いた。
僕は努力をしなかったからダメだったんだと自分に言い聞かせてきてしまった。つまり自分の脳みそにもそう訴えかけてきたわけだった。
僕はいい教師いい教材いい環境があれば絶対伸びると、自分にも言い聞かせ自分を洗脳して行った。その結果が29歳の独立にも繋がったと思っている。
出来なかった僕が出来るようになった過程を生徒たちに伝授すればいいんだと脳を欺いて40年。残念ながら金持ちなるための脳の欺きは忘れてきてしまった。
それにしても予習をしなで授業を受けるんじゃないとかつて言った英語教師に、もし会うことが出来たら(亡くなっているけれど)僕は説教をしたい。
それって自分がしっかり教えることを放棄した授業ってことだよね。
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