夢の向こう
近頃徳川家康のことがなぜか頭をよぎる。崇拝しているとか、師と仰いでいるとかそういうことじゃない。
当時還暦を過ぎて尚、天下人になろうとしたその野望に対する驚きである。現在で言えば80歳を過ぎて天下を狙いに行くようなことだろうと思う。
還暦を過ぎてあと何年で年金暮らしがやって来るかなんて言う現代の爺いと次元が違う。
家康を突き動かしたものは、実のところなんだったんだろうかと思うことがある。戦乱の世の中を大平にしたかったのか、徳川家の繁栄を希求したのか、もしくは目に見えない神的なものに導かれたのか、家康と会えるならばぜひ聞いてみたい。
私ごとで恐縮だが、父が56歳で他界したのを機に実家に戻り農業を継いだ。勿論米農家だけでは食べていけないので、現在の塾を始めた。30歳の時だった。
それから四半世紀が過ぎて僕は米農家を廃業し、私立高校の講師と塾の二足の草鞋で日々を過ごしてきた。
そして昨年何かに取り憑かれたかのごとく、半壊していた藁小屋をリノベーションして納屋cafeを作った。納屋cafeと名付けたからには、cafeをやるべきなんだろうけれど、資金がなく頓挫している。
リノベーションを開始すると、奇跡的なタイミングで周辺の方々から材料を無償提供して頂いた。このイノベーションが完成した時点でかかった費用は25万円ほど。感謝しかない。
夢の向こうに待っているものはなんだろうかと、今度64歳になる僕は期待と不安の中で家康を思うのであった。
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