阿部 詩の慟哭
阿部 詩が負けて、号泣する姿がニュースで報道された。一人の人間があれほど声を出して泣く姿を初めて見た。
何度も人の死に出会ってきた。しかし阿部 詩が試合後に泣き崩れるような遺族の光景は見たことがなかった。
彼女が背負ってきた柔道というプライド。勝つことを使命として生きてきた彼女の魂が瓦解した瞬間だったのかも知れない。
目標を持つことは大切なことだ。その目標に向かって培ってきたエネルギーや時に犠牲にしてきたものが、大きけば大きいほど、その目標が喪失した時の悲しみは大きい。
そして誰ものがその喪失を経験する。
自分が描いていた世界が消滅してしまった時、その代価を求めることはあまりにも過酷だ。その時人は成長すると言うけれども、本当にそれを成長の糧と呼んでいいものかどうか僕はわからない。
目標を持たなければ挫折することもない。周りに身を委ねて生きることは楽ではある。しかしそれでも人は必ず壁にぶち当たるし、苦悩する。
どうせそう言うことならば、やっぱり積極的にアグリッシブルに夢や目標を持って生きて行った方がいいのだろうと思う。
阿部 詩の慟哭する姿を見てそんなことを考えていた。
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