想像以上につまらない
書き出しとテーマを入力するとあとは自動的にAIが書いてくれるアプリがあるのだが、試しに覗いてみた。
文章構成や語彙用法は完璧だが、中身は想像以上につまらない。
文章に血が通っていない。これを使って論文作成をする学生が多いらしいが、読む人が読めば今のレベルではバレてしまうね。
もし感情の揺らぎや、文章を書き続けることによる生じる倦怠感までもが人工知能によって表現されるとなると話は別だが、文学や詩の世界でAIが人間の精神性や魂の希求を凌駕するにはだいぶ時間がかかりそうだ。
話は変わって最近受験生用に作られた英単語のCDをジャズを聴く合間に聞いている。流れてくる例文がかなり面白い。うちの校長は禿げているとか、彼は僕より髪が薄いとか、AIが受けを狙って作りだした例文ならちょっと恐怖だ。
なぜなら僕も作りそうな例文なので、僕の思考ごときはとっくに凌駕されていることになる。そうなってくると塾教師廃業である。笑
YouTubeでは無料の科目指導が写し出され、大手塾業界はリモートによる個別指導を展開しだした。今まで大手塾の隙間産業として生き延びてきた個人経営の寺子屋塾は、岐路に立たされている。いや崖っぷちと言った方がいいだろう。
あとちょっとで高齢者と言われるカテゴリーに入る僕らの世代は、自分の食い扶持だけを心配すれば済むが、これから子どもにお金がかかるような若い世代の塾教師たちは、本当に大変だろうと思う。
今までは大手が出来ない個人塾ならではの親身な指導が、売りだったかもしれないが、今後は少子化の嵐に付け加えAI も大きな脅威になってくる。資本のない個人塾が生き残って行くためには、塾の概念を変える斬新なアイデアと行動力が必要とされるだろう。
AIの文章は想像以上につまらないけれど、AIを主力にした企業戦略は想像以上に脅威である。
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