大学生に問われるもの
高等教育の多様化が叫ばれて久しい。高校がどう変わってきたか、どのような教育目標を掲げてきたかは私学・公立それぞれの立場で違うのだけれど、根底にあるのは学力の向上と、豊かな個性の育成なんだろうと思う。
そしてその先にあるのが大学教育ということなのだが、今大学は多くの問題を抱えているのが現実だ。推薦入試による学生獲得の流れの中で、低学力の学生をどう指導して行くかに、試行錯誤している。はっきり言えば困っている。
少子化が加速する時代、私立大学は喉から手が出るくらい入学者が欲しい。しかし受験勉強をして来ない学生のレベルは厳しいと言わざるを得ない。
中学レベルの英語や数学がで出来ない学生に何を教えたらいいのか、教える側は大変だ。
短大や高校で教えていて意表をつかれるのは、教科を理解しないそのことよりも、分からないことに対する自己嫌悪の強さだ。
だったら勉強をしたらどうかと思うのだけれど、成績が下位の生徒たちは、出来ない自分に甘んじている。それが当然のごとくに。
自分のポジションはここだもんねと言うその諦観の裏にあるものは、努力に対する不信感のような気がする。
頑張ったらいい暮らしが待っているとか、努力は裏切らないなんて言うフレーズは、受け入れてはもらえないようだ。
バブル崩壊後の日本社会は若者達に希望ある社会を提示して来なかった。そのツケがここに来てさらに加速している気がする。
結婚願望がないのもそうだし、ゲームに没頭する日常もそうだ。
今大学生に問われているものは、4年間の貴重な時間を、いかに自分の将来のために活かすかと言うことに尽きると思う。頑張って欲しい。
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