野薔薇の季節が来ると思い出す
野薔薇が咲くといつも思い出す光景がある。
あれは4歳頃だったかな、馬喰(ばくろう)をやっていた祖父の後を追いかけて、花泉金沢から一関の弥栄まで歩いて行った。
牛を買ったものの、祖父は頂いたお酒で酔っぱらってしまって、チドリ足。手綱を持つ手もやばい感じ。祖父は花がついた野薔薇の枝を折って僕に渡し、言うことをきかない時はこれで牛を叩けと言う。
4歳の僕がそんな芸当が出来るはずもなく。トゲトゲで痛いし、しょうがなく牛さんに声をかけながら、夕暮れ時に家に着いた記憶がある。
計算をするとあの時の祖父の年齢は今の僕くらい。毎日酔っ払っていたね。
今の僕も同じだ。^_^
まさに5月は祖父が旅だった月。僕が二十歳の時に79歳で他界した。そして9年後に父までが56歳で逝ってしまった。
祖父も父も、僕が小さい頃から機械のことやの農業のことをやたらと教えたがったのは、農家の長男として生まれた一人っ子の僕が、早く自立しなければいけない定めだと知っていたかのようだ。
明日から6月。まだまだ多忙な日は続く。
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