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2024年5月 1日 (水)

遺伝子と能力

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父親と母親の遺伝子を受け継いだ子どもは、間違いなく両親の遺伝子の影響を受けます。足が速いとか、身長が高いとか、暗記力が優れているとか、良いところも悪いところも。

最近の先端医学は、遺伝子のDNAの分析が究極の分野に近づいてきました。DNAを分析することで、どんな病気になるのか、命にかかわる詳細までが見えてきたのです。

実は格差社会も非常にDNAの影響下にあります。私は基本的に人間は平等だという概念にNOを唱えてきた人間ですが、努力をするしないの傾向もDNAの影響が大であるという研究者の分析が出されております。

兄弟でまったく学校の成績が異なるというケースが時にあります。お兄ちゃんは国立大学に入ったのに、弟は普通高校にさえ入れなかったなどの事例ですが、私が30年以上見てきた経験から言わせていただくと、学習的能力の差というのは、親の遺伝子もさることながら、修学前までの思考習慣による差異が大きいように思います。

人間の脳細胞は、3歳までにその海図のほとんどが完成されます。言語による思考、運動能力の基本、芸術的感性のベースは、3歳までに出来上がります。つまりは、0歳から~3歳までの家庭環境及び社会環境が、その人間の将来の9割を決めてしまいます。残りの10パーセントはその後の本人の努力に委ねられます。

車を考えてみてください。いくら200キロを出せるスピードを持っている車でも、アクセルを踏む勇気、操作する技術が無ければ、車は200キロでは走れません。闇雲にアクセルを踏めば、間違いなく自爆です。

3歳までの教育者の柱は、間違いなくお母さんでした。あえて過去形で書かせて頂きましたが、共働きが普通になった日本社会では、お父さんとお母さんと保育士という図式になっています。

このことに何か問題があるというわけではありません。家庭によっては、そこに祖父母がかかわってくる家庭もあります。

教育の統一性が必要です。言葉を変えれば、その子を育てる感性の共有です。もっと直接に言ってしまえば、愛情の共有です。

ストレスを貯め込んだ母親や父親、保育士の言葉や感性は、子どもが持っている能力を開花させることが出来ません。

ストレスをためないためにも、仕事の充実感や夫婦の愛情、そして保育士の勤勉さや、愛情をもった接し方は不可欠です。

英語で聞くという言葉はhearです。聞くことでheartが育ちます。

私は幼児のDNAを発現させるものは、周りの言葉だと思っています。愛情の言葉です。

言葉が変われば、態度が変わります。態度が変われば習慣が変わります。そして習慣が変われば運命が変わります。DNAも変わります。私はそれを信じています。

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