34回目の春
当セミナーも開校以来34回目の春を迎えた。
今年度は中学1年生と高校3年生が多く、他の学年は3人づつくらいしかいない。非常に偏りのある学年編成となっている。
先日韓国の塾事情をテレビが報じていた。ソウル市内では小中高生の80パーセントが塾に通っていて、親が子ども一人に支払う塾の月謝は6万円前後だそうだ。ほぼ日本の首都圏の通塾状況も同じらしい。
一方どの先進国でも地方都市は疲弊していて、通塾率は20パーセントくらいだそうだ。農村地帯はさらに低下する。
年収格差経済格差は如実に教育費に反映されるようだ。農家をやるのに学歴は要らない。一昔前に発せれた農村地帯のお父さん方の声だ。
さすがに現代社会ではそれを言う親はいなくなったけれど、実際問題として農業が衰退してきている今、学歴がないと職業選択の幅が狭ばると言う現実を前にして、農業経営を大学で学ぶ若者も増えている。
農協だけに任せていた農作物の流通を、インターネット等を駆使して個人的に市場を開拓している農家さんは、さまざまなアイデアを生み出して、利益に結びつけている。
売り手市場にマッチした農業戦略が農業を多面的に変えてきている。そこには勿論多くの学びが必要だ。
外国市場に打って出るには自ずと英語等の語学力が必要だろうし、ホテルや旅館などの個人取引きには、信頼されるプレゼンも必要だろう。
「食べ出みればわがっから」的な純朴さだけでは市場競争には勝てない。稲作農家を廃業した僕が言うことではないが、僕は農業にすがることを断念して塾経済に乗り出したわけだったが、やはり400年も続いてきた農家を僕の代で改変させてしまったことは、勇気がいることだった。
少なくても大学に行かせてもらったおかげで、今の自分がいるわけで、僕の希望を叶えてくれた両親には凄く感謝をしている。
塾の存在の善し悪しが議論された40年前に、あえて田舎の塾業界に身を投げた僕は無謀なチャレンジだったろうと思う。でもその無謀さが、今も僕の取り柄みたいなものなのでしょうがない。
懲りもせずもう少し無謀さは続くようだ・・・
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