40年間同じ仕事をしてきて思うこと
塾講師を始めて、40年目の夕暮れが過ぎて行った。明日から41年目の塾講師生活に突入する。
40年間塾講師をやってこれたと言うことは、間違いなく天職だったんだろうなと思うわけだが、残念ながら金銭面では苦労が絶えない40年だった。
なんとか家族を支えてきたが、綱渡りの日々だったなと思う。夫婦ともども還暦を過ぎ、なんとか借金だけはないけれど、見事なほどに蓄えもない。
もうすぐ年金暮らしに入るが、国民年金のみ故、とてもじゃないが、まだまだ働き続けなければ暮らしが成り立たない。自分が選択した人生なので後悔はしていないけれど、正直言ってもっと楽な人生であって欲しかったと言う願望はある。
私立高校では今年度、ほとんどの僕の授業が国語だったが、来年度はほとんどが英語になる。2年前、塾生がセンター試験の過去問をやりたいと言うことで、25年分の問題をやらせて解説を行った。その経験が私立高校での国語の授業に大いに役立った。
若い頃に接した問題文とこの年になって読み直した問題文は、もちろん同じだけれど、自分自身の解法の捉え方が違ってきていることに気づく。出題者の意図を俯瞰できる年齢になったのかも知れない。
若い頃の読書体験が、ようやく熟成して肥料となってきた感がある。自分で言うのもなんだが。
国語もそうだけれど、英語も終わりがない。語学と言うのは言ってみればゴールのない学問だ。言葉は生きている。そして社会と共に変化し変遷して行く。
今更に思うことだけれども、大変な教科を専門にしてしまったと思うこの頃である。
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