これがナンバーワンの龍神雲かな
塾の指導室から毎日夕陽を眺めている僕に、時々龍神雲が姿を現す。今までに40枚ほどの龍神雲をSNSにアップしてきたけれど、この龍神さんがナンバーワンかな。異次元の神々しさだよね。
新しい世紀を迎え次から次へと大変なことが起こり、本当に生きることが大変な時代になった。自然災害や人災が複雑に絡み合い、努力で積み上げてきたものがいともたやすく崩壊する現実を前にして、我々人間は時に立ちすくみ、時に諦観の涙を流してきた。
文明の繁栄も、人生の栄華もまるで虚構であるかのように瓦解する光景に、立ち向かう勇気や希望を鼓舞しても鼓舞しても、引きずり込まれるような負のエネルギーに襲われる。
我々人間は時代を選んで生まれて来ると言われるけれど、本当にこんな時代を選んで生まれてきたのだろうかと、猛烈な疑心暗鬼に陥ってしまう。
戦争が終わって15年経って生まれた僕らの世代は、日本の高度経済成長期に幼少期を過ごしてきたが、岩手の農村地帯で高度経済成長の恩恵を受けたのは、過酷な出稼ぎ仕事が次々と舞い込んできたことぐらいで、テレビのコマーシャルに出て来るような商品が溢れる暮らしとは全く無縁な日常だった。
小学校の運動会で足袋を穿かされた最後の世代が僕らなのだが、子どもながらになぜ走りにくい足袋をわざわざ穿かされるのだろうと不思議だった。
学校給食の脱脂粉乳のミルクもそうだった。イジメじゃないかと思うくらい不味かった。全ては貧乏対策だったのかと知った時の、あの刹那的な気持ちは忘れられない。
この年になっても仕事を続けられることがありがたい。何度も何度もピンチに立たされたが、貧乏に慣らされてきた少年時代のおかげか、なんとか持ち堪えてきた。
夕暮れ時に現れる龍神雲は、勝手に自分へのエールだと思って悦に入っている僕だが、頻繁に現れるということは、それだけ僕の人生が過酷ということなのだろうか。喜んでばかりもいられないな・・・

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