人間のハートはどうなっているんだろう
京アニの初公判が始まった。36名もの命が奪われた史上最悪の放火事件。
被害妄想による犯行と言われているが、精神疾患による犯罪は罰せずと言う日本の慣例がそのまま生きるのか、それとも今回の悲劇を契機として、なんらかの法的改革がなされるのか、注目の裁判が始まった。
この火事で亡くなった方々の遺族にしてみれば、犯行の動機や実行した理由が知りたいはず。それが被害妄想からの放火となれば、怒りのやり場がない。
このような犯罪が起こるたびに、狂人をのさばらせるなとか、精神病院に隔離しろなどの声があがるのだけれど、そのことが現実に不可能なことは重々承知のはずだ。
犯罪を起こす可能性の有無だけで、個人を収監することはできない。
我々の精神は実に脆い。正常と異常の客観性を見極めること自体、困難なことが多々ある。
肉体と心、そのバランスはあたり前のようでいてそうじゃない。怒り、悲しみ、絶望、羨望、それらとうまく付き合うことができないと、我々は崩壊する。
それを教えるはずの家庭や学校が機能しない時、意図しない犯罪が増える。

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