どこかで誰かが見た夢
若い頃はよくデジャブを見た。この光景や会話以前見たことがあるぞ、という例のやつである。
生徒によく聞かれる質問。先生過去の人生に戻れるとしたら、いつに戻りたいですか。
僕はどの時代にも戻りたくない。ついでに言うと生まれ変わりたくもない。横柄に聞こえるかも知れないが、やりたいことも、やりたくないことも常に全力投球で頑張ってきた。もういい。
ところでまだ塾を続けているが、近年塾教師をやめようかと思った瞬間があった。受験指導の都合で、昨年センター試験30年分の国語と英語の問題を大雑把に解いてみた。
こんな問題を解かせるために僕は40年も塾教師をやってきたのかと愕然としてしまった。若い頃には感じなっかた感情が暴走してしまった。こんなくだらない問題を解かせるために塾があっていいものかと、鬱状態に陥ってしまった。
僕がやってきた受験指導という仕事は、どこかで誰かが見た悪い夢であって欲しいと願った。毎年過去問を塾生に指導してきた自分が道化師に思えてしまった。最悪。
先生今受験したら東大入れますか?
英語と現文と社会の受験科目ならどこでも受かると思うよ。東大は数学も理科もあるからダメだね。
若い頃は学歴コンプレックスの塊だった。当たり前と言えば当たり前なのだけれど、塾業界はやたらと高学歴の輩が多かった。慶應・早稲田・上智・一橋・東大・京大など。
今は上のような一流大学を出た先生方に自分の出て高校や大学名を言うと驚かれる。努力されたんですね。頑張ったですね。ちょっとした沈黙の後に返ってくるお決まり文句がこれ。完全に上から目線だよね。笑
教室の窓から小学生が夕焼け空を眺めていた。彼女は一関一高附属中を受験するために塾に通ってきている。
入る高校も大学もどこでもいいじゃないのと心から思うようになったら、なぜか附属中の合格率が格段に上がった。故に小学生が塾に入って来る。
なかなかやめられない。笑
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