不愉快な残像
今日は一気に冬に戻ったような寒さだ。自宅も教室もストーブがマックスで、先日までの初夏のような暖かさが嘘のような冷たい雨が降っている。
GWを前にして、世の中は浮足だっている感があるが、新型コロナの残した爪痕はあまりにも大きく、不愉快な残像が燻っている。
コロナを機に地方と都市の格差が縮まったと言う経済評論家もいるが、僕に言わせれば経済格差が益々拡がった感がある。リモートワークが広がり、地方でも仕事が出来ると言っても、都会の企業人の話であって、地方は農業も基幹産業もズダボロ状態だ。
岩手県は盛岡市が脚光を浴びて外国人客が増えているが、だからと言って工場勤務者や自営業者の収入増加に繋がっているわけではない。大手ホテルやリゾート産業が若干潤うだけだろう。
地方の会社の給料がとにかく安すぎる。それでも日用品の物価は都会並みだ。必需品である自動車にしてもパソコンにしても、岩手だから安いなどと言うことは決してない。
じゃ岩手の田舎町なんかに住まないで、都会に出ればいいだろうという理論が出て来るわけだけれど、岩手が好きで住んでいる人には傍迷惑な話である。
一番地方でダメージを受けているのが稲作農家だ。お米の買い取り価格は安値の限界を超えて、農業従事者の夢と希望を掠奪してしまっている。
米の値段が下がる一方で、農薬や肥料の価格は倍に跳ね上がり、離農者が急増している。日本に於いて、安全で美味しいお米を食することは近い将来、不可能になるのではないだろうか。
稲熱病がつかない得体の知れない遺伝子組み換えのお米が流通し始めるのも時間の問題のような気がする。
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