砂上の王国であることを知る
縄文時代から弥生時代を経て、日本は国という形態を作り、支配と服従の歴史を繰り返してきた。
鎌倉時代の元寇と江戸終焉の開国と言う難所を乗り越え、一気にグローバル化した近代を奔走し、戦争の渦に撹乱され、現在政治力の破綻で日本は沈没状態だ。
お金と権力で支配されている国に、真の自由を見出せないのは当然で、希望なき社会を生きている我々は、労働と言う暗黙の強制服従に蹂躙され、人生を歩まされている。
夢の一軒家を購入し、子どもたちを大学に入れ、何不自由ない人生を謳歌しているかのように見える生活さえも、実はある日、砂上の王国であることを知る。
バブルで全てを失った時も、コロナで店を閉店した時も、弱者を国は救済しただろうか。テレビコマーシャルで流れる金貸し業の宣伝の数が全てを物語っている。そこに愛などはない。本人の影武者もいない。
自己責任という言葉がメディアで闊歩してから久しい。批判を浴びて沈黙させられた言葉であるが、政治や世の中の通念は、どうもこの言葉を支持している節がある。
学校に来なくなった生徒を、無理に登校させななくていいですから、そういう声を多く聞く。これを教師が発したら間違いなく責任放棄だ。
不登校生徒の4割がそのまま大人になって引きこもり状態になっている。自己責任だからでは済まされない。この案件に関しても政府は全くの無策。
フリースクールや、不登校生を支援する学校や塾に縁を持てた人は恵まれている。金銭的問題や両親の不調和のため、放置されている生徒が問題なのである。
幸せなのは頑張った結果。不幸なのは自己責任。これが自由主義経済の日本の思想だ。先進国の中で、自殺率が一番高いのもこの思想故だと僕は思っている。
学校を終えた多くの若者たちが社会に旅たって行く。社会に横たわる光と影を知る努力もして欲しい。
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