孤独との共存
60歳で一人暮らしをしようとしても、アパートを貸してくれるところがほとんどない。例外的に近くに子どもが住んでいればなんとかなるようだけれど。
保護猫をもらい受けたいと思って保健所に行っても、高齢者は断られる。
ずっと独身のままで、家族がいなくなった知人が僕に吐露してくれた。夜晩酌を一人でして寝床に入る時に無性に不安に襲われる時があると。
脳梗塞や心臓発作で死んで、誰にも見つけられず腐敗したら嫌だなって。家族がいるおまえはいいなって。
言われるまで正直そんなことなど考えることなどなかった。ずっと大家族で暮らしてきたので、おのずと家族で誰かが具合悪くなれば、当然の事ながら救急車を呼ぶか病院に連れて行く。
でも家族がいない独身者は緊急時の判断の遅さが、命に関わって来る。話を聞いていろいろ考えさせられた。
家族がいて当然と言う社会ではなくなった。子どもがいても都会に出て、一人暮らしを田舎でしている老人はいっぱいいる。
そもそも結婚するパーセンテージが下がっているので、将来の日本はますます一人暮らし世帯が増えるだろう。気を許し合えるお茶飲み友達が近所にいる方は幸いだ。しかし孤独との共存を余儀なくされる人も多い。
孤独死や孤立死を防ぐにはコミュニティの連結が必要不可欠である。僕の地域でも高齢者の一人暮らしは増加の一途をたどっている。区長さんが回覧板を持って行って倒れているのを発見なんてこともある。
特に真冬の生活は高齢者にはきつい。お大事に。

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