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2022年10月17日 (月)

普通に生きるってどう言うことですか

普通に生きるって言う定義は、平均的な生活を生きるって言うことなのだろうけれど、そのことが困難な時代だ。いや現在完了的に言えば、ずっとそんな時代が続いてきた。

生徒たちに将来の夢を尋ねると、普通に生きること、と言う回答が時々返って来る。普通の会社に入って、普通に結婚して普通に家庭を築くという意味なのかも知れないが、どこかに僕は成熟した黄昏感を感じる。

確かに無理をしない人生と言うのはありだろうと思う。マイペースは大切だ。しかしこの普通と言う抽象名詞が持つ意味合いは、普通じゃないことを揶揄している言葉に聞こえてきてしょうがない。

普通に学校に通えない人はたくさんいる。結婚できない人も然りだ。どこまでが普通なのだろう。仮に普通の暮らしと言うカテゴリーがあるとしたら、その許容範囲はいかほどの暮らしなのだろうか。

車があって持ち家があって、そして国の平均年収を稼げる能力が普通だとしたら、普通ってとんでもなく大変なことだと僕は思う。

自慢じゃないが僕の暮らしも普通のレベルじゃない。早朝から夜中まで毎日働いても全国平均どころか県の平均収入にも満たない。なのにボランティアの仕事までいくつも頂戴している。一体自分は何をしているんだろうと思うことが多々あるわけだけれども、こんなことを悩むことが普通なのだろうか。

普通に生きると言う表現は、すごく傲慢にも聞こえるし、刹那的でもある。月4、5万の年金で生活することが普通だとしたら、国民年金受給者は正直何も買えないし何も出来ない。だから死ぬまで働くことが普通なんだろうな。

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