もう田舎では高校入試のために塾なんかには通わない。
岩手県の公立高校受験は、殆どの高校が定員割れ。スポーツや音楽を真剣にやりたい生徒は私立高校に入るし、山間部の県立高校は、統合、廃校の危機に晒されている。
少子高齢化と言ってしまうのは簡単だけれど、その現象の裏側には現代社会の大きな問題点が横たわっている。
高校生と接していて考えさせられることが多々ある。女子生徒は結婚願望が強いのに、男子生徒は希薄だ。日本の教育は何かを間違えてきたのかも知れない。
地方の人口が減少してきたのは、子育てにお金がかかり過ぎると言うことと、核家族化が増加したこと、そしてバブル崩壊後、給料が殆ど上がらないことだ。田舎で長男長女までが都会に出てしまうのは、仕事があっても給料が少ないということに尽きる。
話を受験に戻そう。倍率が1倍に満たないと言うことは、もちろん競争率が低下することになる。受験勉強をしなくても受かる学校が増えることは、おのずと学力の低下を招き、そのことが将来への職業選択にも影響する。
岩手県の大学進学率が低いのも同じ理由で、学力不足と金銭面での原因がかなり大きい。親の年収と進学に対する考え方が都会とはかなり隔たっている。
それと関連して自殺率の高さも深刻だ。自然に恵まれた癒しの風景とは裏腹に、人生半ばにして絶望の淵に追いやられてしまう現実が重く影を落とす。
僕は受験のために塾をやってきたけれど、本音は違う。僕のようなちょっと異質な大人との会話や勉強を通じて、交友力を身に着けて欲しいのだ。
だから倍率は低いかもしれないけれど、僕の寺子屋に来てね!
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