9月の雨
生きて行くのに一番大切なものは挑戦する勇気だと思っている。
愛だとかお金という人もいるかと思うが、僕は挑戦する勇気が生きて行く上で一番大切だと考えている。
僕ら人間はこの世に生まれ、そして全ての人が例外なく死んで行く。その意味では全ての人間が平等だ。100歳まで生きる人と、10歳で亡くなってしまう人がいるじゃないか。平等なんかじゃないという声が聞こえてきそうだけれど、生まれてきてそして死んで行くということに関しては平等だ。
死が敗北だとか、罪だとかそんな戯言は宗教が人類を惑わしてきた一種の洗脳だ。全員が死を迎えることに敗北も罪もない。
死ぬ時まで生きることに挑戦し続ければ、それで万々歳ではないだろうか。
哲学や宗教や難解な思想を咀嚼しようと挑戦するのは勇気じゃなくて逃避だ。その中に人生の答えがあるかのような気がするかも知れないが、そんなものはない。あるのは人を硬直させる知識と、ろくでもない優越感だ。
草刈り作業を終えて、9月の雨に濡れるガマズミの実を見ることの方が、哲学書を読むよりはずっと哲学的であり、僕の感性が猛烈に反応する。子どもの頃里山にガマズミの実を見ると、稲刈りの手伝いの季節がきたなとちょっとだけ憂鬱になった。
稲を運ぶ時のチクチク感。泥に足を取られる疲労感。子どもの頃の僕にとって、それは労働と言う挑戦だったけれど、生きることの意味を教えてくれる挑戦だった。
9月に入った。大学受験、高校入試に向けてこれから大きな山場をむかえる。挑戦する勇気を失うことなく、邁進して行って欲しい。
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