進化って言う誤作動
地球上で生きるために我々は進化してきたと言うけれど、その進化は正しいかったのだろうか。個体としての弱さをテクノロジーで補ってきた我々は、何か大切なものを失なってはこなかっただろうか。
沈む夕陽に明日の希望を夢みた若かりし頃、生きることそのものが人生だと思い、そのことに疑う余地などなかった。しかし今は違う。
生きることを思考し、その残骸に戸惑いながら自分を許容していくことが人生だと感じている。つまりはかなり厄介な爺いになったということだ。
人類は歴史を経て進化してきたと言うならば、僕らも年齢を重ねるごとに進歩していかなければばらない。しかし老化とともに、出来ないことが増えていく日常を前にして、沈黙するこの頃だ。
10代の若者達と毎日接しているせいか、歳をとることの勇気と残酷さを考えさせられる。ひょっとするとそれが僕の進化なのだろうか。

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