青春時代
一関の花火大会が3年ぶりに開催される。高校生たちは、誰と行くとか何を食べるのだとか、高校生活の思い出作りに早くも盛り上がっている。
還暦を過ぎて毎日高校生と接していると、彼ら彼女らの発するエネルギーにタジタジになることがある。若さというのは実にダイナミックではあるけれど、それとは裏腹に、繊細で傷つきやすくもある。
勉強と部活に明け暮れる青春と言えば、とても有意義で夢真っ盛りな時代のように思えるけれど、高校生たちは悩みの塊だ。自分たちにも同じ時代があったはずだけれど、生々しい苦悩は忘却のかなたに追いやり、訳知り顔になっている自分がなぜか悲しい。
真夜中に受験勉強をしていて、急に腹ただしくなって壁を蹴ったり、問題集を両手でバラバラに裂いたり、結構アルアルのことだけれど、忘れているんだよね。若い頃は自分の可能性なんて分かるはずもないし、かすかな灯りを頼りに夜道を歩いているようなもの。それが言わば青春ってやつだよね。
若さとエネルギーだけは有り余っているけれど、金があるわけじゃなし、例外はいるだろうけれど、ほとんどが恋人がいるわけでもない。持て余す多くの時間をただ黙々と勉強に費やすのは、どう考えても辛いものがある。
でもそれでも将来ってやつのために頑張るんだよね。大学生になったら楽しいぞなんて言葉に騙されてね。笑
考えてみればわかるけれど、大学生になって急に羽振りが良くなるわけでもないし、大学生だからと言って急にモテ期が到来するわけでもない。高校の時より苦悩が増すことだってある。
でもね間違いなく大人になっていくんだよね。そしてどう生きるべきかを模索していく。その土台作りが今なんだよね。青春はある意味ずっと続いていく気がする。彼氏彼女と花火を見に行かなくなってもね。
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