防衛本能としての個人主義
恋愛をしなければ、失恋をすることもないし、結婚をしなければ離婚をすることもない。同じ論理で言うと、何かにチャレンジしようとしなければ挫折もない。
実はこれはタチの悪いジョークを言っているのではなく、近頃の若者たちのトレンドなのだ。
何がそうさせたのか。
個人主義の終着点に、日本社会が行き着こうとしているのかもしれない。それは、自分大好きの個人主義ではなくて、防衛本能の個人主義のような気がする。
ここ30年上がることのない給料。資本を手にしたものだけが勝ち組になって行くヒエラルキー。学歴や資格という一見価値ありそうな好物をちらつかせ、資本主義社会という罠にはめ込められ利益の搾取をされる。
お金がなけけば、諦めざるを得ない中流という名の幸福。辿り着く人生の終焉は遮断された公共福祉。
自分の人生の最終目的を、過小評価することもなく、過大評価することもなく、出来ることをやり、出来ないことはやらない。それぞれの終焉に責任が持てれば、それでもいいのかな。

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