本当に英語が必要だろうか
やれグローバル化だ、宇宙時代と言われ、科学や物理学同様語学力の強化が叫ばれる中、中学の英語の教科書が難しくなった。
中学英語が我々の高校時代の英語並みに難しくなった。中学3年で現在完了進行形と仮定法が登場した。これに分子構文や関係副詞が加われば、中学生で大学の入試問題が解けるんじゃないのかと言う勢いである。
これに伴って増えているのが、「英語がわかりません」と開き直る英語放棄中学生である。そもそも小学校での英語が始まったのを機に、多くの親御さんが英語塾に子どもを通いさせ始めた。塾に通う児童と通わない児童の格差が猛烈に広がった。
一関のような田舎町でさえも、通りを歩くと小学生・中学生対象の英語塾の看板を多く目にする。公文式・学研・eccジュニアなどなど、目白押しである。
複合的な要因で経済格差が激しくなってしまった日本社会。そして離婚率が急増している昨今、塾の費用が捻出出来ないご家庭が多い。特に英語に関しては、小学生や中学生の独学は厳しい。小学校の教員でさえも孤軍奮闘している状況に於いては、親御さんが教えようとしても指針が掴めない。
文科省が決定した早期英語教育が、益々英語嫌いを増長してしまっている実情は、教育現場で働いている身にしてみると、実にもどかしく、憂慮する事態だ。今更ながら思うのだが、現在の日本の小学校に英語は必要だろうか。
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