【アフターコロナの世界】
脈絡もなく苦悩する人間はいない。能天気にはしゃいでばかりの人間もいない。自分の人生をどうにかしようと頑張らない人間はいないだろうが、結果が出ないと人は沈黙する。
新型コロナウイルスは、どれだけの人間の人生を狂わせただろうか。予想だにしない異質な現実を前にして、まるでSF映画でも見ているような感覚に陥った人も多かったのではないだろうか。
中国武漢で発生したウイルス。わずか数ヶ月でその脅威と恐怖は世界を旋回した。変わらないものと変わったもの。現代を俯瞰してみると、それが見えてくる。
快楽と芸術が汚染された。快楽は人間にとって必要なものだ。快楽と言う言葉に違和感を覚えるならば、身体の癒しと言えばいいだろうか。
音楽や演劇が演じられない世界は希望が喪失する。コロナが収束しても、こういった精神の快楽がないがしろにされた残像は、激しい不信感と不安感を浸した真綿によって、人々の動脈を締め付ける。
今もっとも必要なのは、新型コロナウイルスのワクチンではなく、我々が存在して行くための価値の確認作業だ。生きる意味を模索できない世界は、創造性のない世界だ。
ワクチンで命を守ると同様に、僕らは芸術や娯楽で精神を守らなければならない。大人であることに自信のない大人が増え、子どもであることに安らぎを見いだせない子どもが増えている。新型コロナウイルスが教えてくれた不自由さを、いいチャンスととらえ、僕らは覚醒しなければならいような気がする。
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