青が萌える
仕事場の横を流れる磐井川の土手に登ると、磐井の里を取り囲む山々が360度展望できる。西を眺めれば、須川岳が。東に目を転じればうどが森が。そして北に鎮座する北上高地を眺めれば観音山を前方にして束稲連山が天空に広がる。
霊峰観音山は、舞草神社が鎮座し、古代からの信仰の場所となった巨岩の磐座が、磐井の地をまさに祝うがごとく守護している。
5月も半ばになると、山々は新緑の季節から一挙に初夏の青に変わる。磐座好きの僕にとって、山登りの季節がやってくるわけだけれども、ここ数年は仕事に忙殺され、ただ眺める日々が続いている。
昨日から高校3年生の国語が梶井基次郎の檸檬に入った。梶井独特のメタファーを解説しながら、文体の中に垣間見られる、希望と退廃の理詰めのせめぎ合いを味わう僕は、明治生まれの文豪たちの言い知れぬ魂の慟哭に圧倒される。
山々が青く萌えいづる季節が来れば、いよいよ僕の草刈り作業が本格稼働する。がんばるか・・・・
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