不確かな時代
頑張った先に報われる人生があるのが、ハッピーエンドのドラマ。かつての昭和時代の映画やテレビドラマは、苦難を乗り越えた主人公が人生の檜舞台に立ち、称賛をあびるのが定番のストーリー。サクセスストーリーの母体骨は、努力と汗、そして栄光の涙。
昭和の時代のテレビドラマは、ほとんどが戦争で家族や恋人を失った主人公が、戦争の焼け跡から奇跡の復興を成し遂げ成功を勝ち取る話。日本の戦後の経済復興を、強烈に印象付けるスポコンドラマや朝ドラが目白押しだった。
戦争という猛烈な負の側面が、逆に生の希求を激しく揺さぶる戦後の日本社会だった。努力をすれば報われる社会。いわばこの幻想を疑うことなく、高度経済という常套句に踊らされた日常を、邁進できた時代は、幸せだったような気がする。
2000年を迎えてから21年。インターネットやスマホの劇的な進化が、グローバル化を促進させ、ITを制する者は経済を制する世の中になった。多くのチャンスが生まれる一方、経済的生産性を生まない文化や産業が駆逐されてきた。そのつけが今後どんな形で我々に忍び寄って来るのかは知る由もないが、この不確かな時代に生きる我々が大切にしなければならないものが一つある。
それは、他人の価値感に蹂躙されない自分の創造性だ。それが枯渇したら人は努力を嫌悪する。
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毎回、拝読させていただいております。昨年4月頃の『自粛要請の嵐の中で』にてコメントさせていただいた者です。
『他人の価値観に蹂躙されない自分の創造性』。なるほど・・・と胸に響きました。ありがとうございました。
追伸
『出雲の国の女神』風琳堂。出版されたようです。筋違いかもしれませんが、とり急ぎご連絡させて下さい。
(かねごん)
斎藤さんコメントを頂きありがとうございます。まさに僕が言いたかったことに、メッセージを頂き感謝です(^^♪
投稿: 齋藤美己 | 2021年1月28日 (木) 21時49分