本を読みすぎて鬱になったことがあります
昔々の話です。
実は本を読みすぎて鬱になったことがあります。高校受験に失敗してなんかやけくそになって文学書を手当たりしだい読んでいたんですが、ロシア文学に手をだしてしまったのがいけなかった(笑い)。ドストエフスキーだったかトルストイだったか忘れたけれど、人は個性とか生産性の幻想の奴隷となってしまっているみたいなことが書いてあって、きっと瞬時に洗脳されたんでしょうね。自分の中に強烈な社会批判が沸き上がってしまって、思想の土台ができていなかったために、バランスが崩れてしまった時期がありましたね。
高校時代・大学時代におそらく2000冊を超える本を読んだと思うんだけど、自分で言うのもなんだけれど、そりゃ鬱にもなるわいね。ですね。読んでも読んでも、毎年気が遠くなるような本が出版されています。何をチョイスするかで、多大な影響を受ける読書の世界、はまり込むと大変かもですね。
教え子の中にもものすごい読書家がいるのですが、僕は自分の経験を踏まえてちょっと忠告しています。読み過ぎも精神衛生上よくありません。ほどほどのスタンスをとるべきですね。書を捨て町にでようじゃないですが、自然との融和は大切ですね。30歳になって僕は山にはまりだしたのですが、今思うと頭でっかちのスタンスが中和されて、精神が癒されたきがします。
今も職業上本を読むことはもちろんあるのですが、月に10冊ほどですかね。そのくらいがちょうどいい感じですね。大学入試の過去問の論説文や英語長文を読むだけでも、かなりの量になります。僕が軽トラックで山に駆け上りたくなる気持ちを分かってもらえるかと思います。はい。
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