夏目漱石
高校で教えている2年生の現代文が夏目漱石のこころに入った時に、様々な思いが走馬灯のように駆け巡った。夏目漱石のこころを始めて僕が読んだのはまさにちょうど高校2年生の時だった。
なぜかこの作品に号泣した。小説を読んで号泣したのは初めてのことだったゆえ、ものすごく感情が揺れた自分に戸惑っていた僕がいた。なんだろう。タガが緩んだとでも言うのだろうか、夏目漱石にしてやられたという感じだった。
さて40数年の時を経て、こころを授業で解説した僕は、なんか、野球で言えば、空振り三振をきした感じで、おやおやという気持ちだった。正直言って微塵も感動しないのである。もちろん涙も出るはずもなく、僕は授業中に、まさにこころだけ天を仰いだ。
本というものは読むタイミングがあるんだということ。だから若いうちは読書が大切だということを痛感した。・・・若者たちよ本を読もうぜ!
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