15年間の沈黙
山に魅せられたのは30代の半ば。登山なんて自分には最も縁遠い趣味だと思っていた。それがどうしたものか、山に取りつかれた自分がいた。
駒形山や焼石岳に登り、早池峰に至る頃には、ほとんど病気(笑い)。平日でも早朝4時には起きだし、頂上に登っては2時の教室に間に合うように帰って来る日々。単独行動の山登りに、ある種の孤独の快感を味わっていた。
熊除けの鈴を鳴らして、森の中を黙々と歩く行程はそこはかとない爽快感が漂う。頂上から展望するパノラマはすべての疲労を霧散させてくれる。
そんな山登りに暗雲が漂い始めたのは、42歳の時。長年の不摂生が僕の身体を蝕んだ。痛風の激痛と、腰痛に襲われた。歩くこともままならない状況に、登山どころか車の運転もしんどい日々が続いた。
常備薬を処方され痛風の発作はなくなっても、僕の山登りは沈黙した。15年間も。昨年から復活した山登りに感無量の自分がいる。還暦も近づき、単独の山登りはやめた。楽しい友人との山登りに、新たな青春を味わっている。感謝である。
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