寺子屋としてのスタンス
塾を始めてどうしたいのか。フランチャイズあり個人塾あり、大手進学塾あり、それぞれの思惑が錯綜する塾屋稼業である。大学を終えてからずっとこの業界で生きてきた。様々な人間模様織りなす世界の中で、時に落胆し時に希望を見出し、この年になるまで足を洗うことなくへばりついてきた感がある。
僕はズバリこの仕事はサービス業だと思っている。一応先生と呼ばれているが、気持ちは美味しい珈琲と音楽を提供する喫茶店のマスターそのもだ。
生活に必要不可欠なものじゃないけれど、美味しい珈琲は気分がなごみ、心が豊かな気持ちになる。寺子屋も同じじゃないかなと思う。勉強の不安や学校や家庭でのストレスを軽減できて、そしてちょっと賢くなった気分が味わえて、入りたい学校の勉強をサポートしてくれる居場所。それ以上でもそれ以下でもないかな。
学校の先生は、生徒が多かろうと少なかろうと給料にはさほど影響はない。一方塾の先生は生徒が来なければそこで生活は万事休すである。受験指導が終わると生徒募集に奔走する日々だ。
僕もそんなことを30年近くやってきた。近年は悟ったわけじゃないけれど、あることに気づいた。生徒は勉強は好きじゃないけれど、勉強はわかりたがっているということに。今さらと言われればそれまでだけれど、この発見は僕の寺子屋稼業の本質を変えた。どんなふうに変わったのかは企業秘密で言えないけれど(笑い)、確かに変わった。
教えられて理解したことはすぐ忘れてしまうけれど、自分で理解して覚えたことは忘れても、すぐ記憶の底からよみがえさせることができる。そんなところを理解できた僕はようやく大人かな(笑い)。
今年はおかげさまで春先から多くの生徒さんが入ってくれた。ゴールデンタイムで空きがある曜日は木曜と金曜日だけになってしまった。夜遅くスタートの時間帯は余裕があるけれども、やはり生徒さんも僕も眠くなるので、10時近くまでやるのはやめた方がいいかななどと思い、木曜と金曜日のゴールデンタイムが埋まったら定員にしようかなと考えている。
午前中は草刈作業が毎日のようにあるし、土曜日の午前や日曜日は中学校での卓球の指導が入っている。趣味の神社・磐座探検もバリバリやりたいし、GWの旅行に行ってきてなんか感性が刺激されて、新曲の作成にも取り組んでいる。まあ懲りない初老オヤジのかねごんである。
当塾のホームページはこちら☞➡大験セミナー
« 龍神に魅せられて | トップページ | 山歩き »
« 龍神に魅せられて | トップページ | 山歩き »
コメント