惜別
昨日は義父の告別式だった。母の介護がある僕は、家内と二人の息子達に神奈川での告別式を託し、留守番部隊だった。
3月の半ばに、26年間お世話になった大家さんとの別れがあったばかりで、今度は家内の父が逝ってしまった。26年前に父を亡くした僕にとっては大きな心の支えであった義父であった。
神奈川から岩手に嫁いできた家内、そして岩手で生まれた息子たちに、奇跡と思えるような偶然が、義父を介して東京の新宿を舞台にして起こったことがある。
実は息子たちの通った一関市立金沢小学校は、長年にわたって東京新宿区の市ヶ谷小学校とお互いのホームステイや自然交流会などを通じて、児童・父兄・そして教職員の親睦を図ってきた。
その話を義父にしたところ、なんと市ヶ谷小学校は義父の母校だったのである。岩手で生まれた孫たちが、まさか自分の母校の体育館で一緒に歌を歌うとは。鳥肌がたつような偶然に絶句した自分がいた。ちなみに家内の実家の菩提寺はその市ヶ谷小学校の近隣にある。
人は様々な偶然を目にするけれども、なにか目に見えない糸が、間違いなく人生を彩っているんだということを確信したひとこまだった。
今日から新年度だ。今日が入学式、入社式というところも多いだろう。春の門出であるとともに、また様々な出逢いが人生を彩って行く。56年間生きてきた僕も、過去を振り返ると、まさに人との出逢いの連続で生かされてきたことを実感する。
岩手の田舎町から東京に出ることがなければ、今の家内と出逢うことはなかっただろうし、生まれてきた息子達と出逢うこともなかったはずだ。そしてその出逢いは家内の両親またその両親と遡っていくわけで、連綿とつながる命と魂の脈絡を体感する人生だ。合掌
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