春なのに
学校の宿題が多いので、結果的に塾で宿題をやる生徒が増えている。
特に進学高校の宿題は半端じゃないので、昔のように塾独自の演習をやらせる隙間が微塵もない。宿題の解答マシーンとなってしまっている自分が、不甲斐ないことも多いのだけれど、しょうがないのだろうと諦観の境地だ。
春休みも学校宿題は大量だ。ちなみに僕らの中学・高校時代は春の宿題など皆無だった。ゆえにこんな不良オヤジになってしまったのかも知れないが、まあドンマイだ。そのかわり遊ぶ時間と読書の時間は死ぬほどあったので、この年になっても暇を持て余すことがない。それが唯一の慰めだろうか。
今日は3月11日。テレビ・ラジオ局各社はあさから特別番組だ。今日は26年間お世話になった教室の大家さんの告別式。たったいま弔辞を書きあげたところだけれど、書いているうちにいろんな思いがこみ上げて、泣けてくる。祈りの一日になりそうだ。
中学3年生と高校3年生の指導が終了し、塾生の数が半分になる。本当はこの時期苦手な科目を教えるには絶好の時期なのだけれど、中学生は部活に忙しくなる。部活が忙しいので休塾します。やめますという生徒が出てくる時期だ。そして秋に慌てる。
僕もそうだった。部活さえしていれば人生はどうにかなるものだと思っていた。しかしどうにもならなかった。勉強の方が大切だと思ったのは、さんざん失敗してからだった。まったくもってドンマイだ。そのドンマイさゆえに、塾教師になった。いやなってしまった。
春になると本当は嬉しいんだろうけれど、塾教師である僕はまったく嬉しくない。本音である。青春時代の苦い思い出ばかりが蘇る。そして3月11日の哀しみが重なって、僕はふらふらだ。
花粉症はやってくるし、かわいい教え子たちとの別れはやってくるし、春なんて大きっらいだ。
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