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2016年5月11日 (水)

たまには本業の話を・・・・

大学入試の英語指導をやるようになって30年以上が過ぎた。大学の入試は毎年毎年変化して行くが、英語の出題傾向がどう変わろうとも、英語は英語であって英語以外の何ものでもない。

さて最近の高校の英語指導は、単語の習得と長文の読解、そして表現能力とリスニング能力の向上を目指すべくカリキュラムが構築されている。昔の先生みたいに英語が話せない英語の先生というのも少なくなり、実に英語らしい指導が行われている。ひたすら授業中、教科書の棒読みと和訳に終始したかつての授業とは隔世の感がある。

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単語さえ分かれば英語は読めるという声が、昨今大きくなってきて、受験業界でも大音響を立てているが、文法や構文で英語を勉強してきて、なんとか英語を使えるようになった僕といったらいいのか僕らの世代からしてみると、ちょっと異質さを感じるこの頃ではある。

ちょっと英文の話にお付き合い頂きたい。

I  write   my  friend  a letter .

直訳すると『私は友達に手紙を書く』という英文だけれども、この英文は構文上S.V.O.Oの第4構文で硬い感じだ。そこで

I  write  a  letter  to  my friend. 

と前置詞のto を使ってS.V.Oの構文で表現する方が普通だ。しかしこの前置詞 to を間違って for に変えて、

I write a letter for  my friend.

としてしまうと全く意味が違って来る。『私は友人に代わって手紙を書く』となってしまう。

面倒くさいと思われるかも知れない。しかし、文法や構文を中心に英語を独学で学んできた僕は、英語を話したり書いたりするときに、瞬時にこういった決まり事を認識して、英語を話している。

はっきり言って効率の悪い英語勉強をしてきたのかも知れない。しかし、こういった英文法なり構文を学んできたおかげで、ものごとをいろんな側面から思考するベースが身についたような気もする。

英語学などというものは、英語を長年やってきたのに、アメリカの子供向けのラジオ番組さえもまともに聞き取れない自称英語の先生と呼ばれる方々の隠れ蓑だと、批判されることもしばしばだけれども、僕のように高校生になって初めて英語に目覚めた人間にとっては、英文法や構文の勉強は、非常に役立った。

全ての子どもたちが、小さい頃から英会話スクールに通える環境にあるわけではない。また大学受験英語は、4500語を覚えれば大丈夫だと言われても、その暗記力がすべての受験生に備わっているわけでもない。

英語のグラマーの授業が消えて久しいけれど、語学の文法的な基礎体力は、日本語力や哲学力にも通じるものがあると、僕は思っている。

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