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2016年4月11日 (月)

勝利至上主義の世界が作り出す栄光の陰で

プロ野球の賭博にしても今回のバトミントン選手のカジノ賭博にしても、根っこは同じだと思うね。

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スポーツは健全な精神のよりどころではあるが、お金が絡んだ瞬間にどす黒いビジネスがまとわり付き、健全な感性が鈍化するってことだろうと思う。

僕は卓球のコーチをしているので、いろんな情報が入ってくるけれども、全国大会の優勝常連校ともなると、スポーツメーカーが試供品ということで、ラケットやらラバーやらシューズなどをどんどん学校に持参してくる。選手たちは実質スポンサーがついたようなもので、買う必要がない。きっと監督やコーチへの接待なども日常茶飯事だろうと思う。

オリンピックの代表選手やプロになったあかつきには、ぜひ我が社の宣伝マンに、というのが企業の思惑なのだろうが、中学生や高校生、および親御さんが勘違いするのも当然と言えば当然で、ゆがみが出ないほうが不思議なくらいだと思う。

かつてスポットライトを浴びた選手が、どれだけ暗黒の世界に引きずりこまれて行った事か。お金があり、そのお金の怖さを感知できない多くのアスリートたちが、組組織やマフィヤの餌食になっていってしまった。

スポーツ一本で生きてきた人間は、純粋ではあるが、手ぐすねを引いている組織の人間にとっては、ある意味くみし易い存在なのかもしれない。

勝利至上主義の世界が作り出す栄光は、きらびやかだ。ゆえにそれにまとわりつく魔の世界も執拗である。心すべきである。

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