東京バンドワゴン
今年になって読み漁った小説は小路幸也さんの東京バンドワゴンだ。例によって今回ハマった作家も同年代。
古本屋を舞台とした悲喜こもごもの人生模様。ドラマ仕立てのストーリ-だけれど、面白かった。音楽と文学を愛する登場人物の奇想天外なキャラクターは、日常のうっぷんを晴らしてくれる娯楽小説と言えるかもしれない。
さて・・・・、日々堆積していく本棚の書籍を眺めてふと思うことがある。なんで僕はこんなにも本が好きになってしまったのだろうかと。自他ともに認める読書依存症の僕にとって、本はきっと自分を防御する鎧なのだろうと思う。
小さい頃からそうだった。本を読む行為は、現実逃避の読書体験であって、妄想癖のある僕の思考を肯定し安心させてくれるものだった。
二十歳頃の僕の夢は、ジャズ喫茶のマスターか、古本屋のオヤジになることだった。なんのことはない本を読む時間が自由にとれる職業だと思っていたからだ。
塾屋をずっとやってきて思うことだけれど、この仕事も本を読む時間は捻出することは出来てきたが、残念ながら代償として、経済的な困難は避けることは出来なかった(苦笑い)。
今まで何度か塾生に言われた。
「なんでそんなに本を読むの」
う~んやっぱり病気だからかな・・・・・。読書依存症というこのやまいは、処方箋がないので、きっと死ぬまで付き合って行くしかないのだろうと思う・・・・・。
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